...片端から独断でやつてのけます...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...何だって」「送影機が片端から壊(こわ)されて行くんだよ...
海野十三 「地球発狂事件」
...片端から旧来の思想を破壊して行くがむしゃらな勇気である...
太宰治 「斜陽」
...仙台市の歴史を知るために同社秘蔵の貴重な資料は片端から読破できた事は...
太宰治 「惜別」
...そのまま薄醤油で煮て片端から食べて...
太宰治 「津軽」
...私は半信半疑で鴎外全集を片端から調べてみた...
太宰治 「花吹雪」
...全部のひとに片端から辛辣(しんらつ)な綽名を呈上するのも...
太宰治 「パンドラの匣」
...ゆらゆらとゆれ動きながら三階の窓を片端から順々に照らして行くのである...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...ルイとエミールはこれらのあらゆる囚獄を片端から打ち破り...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...片端からがり/\掻(か)いて行く...
徳冨蘆花 「草とり」
...片端から指紋を取ってやろうというようなある筋の最近の提案は...
戸坂潤 「社会時評」
...いきなり群がる裸虫を片端から突き落しはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから新聞紙上に表はれる募集物に片端から応募するのを商売のやうにしてゐるのもゐる...
北條民雄 「癩院記録」
...一同を片端から見据え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それらのつづいておこって来てはいてもバラバラしている印象を片端から書きしるして行っただけでは...
宮本百合子 「結論をいそがないで」
...片端から句読(くとう)を切る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それを毎日片端から炊(た)いていた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...油脂の類を片端から燃やしつつグングンと流れ拡がって行く...
夢野久作 「オンチ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??