...片端から食うらしい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...折角拵へた御馳走を片端から犬に喰はれる樣なもんで……ハハヽヽ...
石川啄木 「鳥影」
...そこで今度は近着の医学雑誌を片端から探してみた...
海野十三 「大脳手術」
...お気の毒さまだがねえ」「新聞を片端から切抜いて送ったらどう」「ケノフスキーを怒らせるばかりだ」「だって...
海野十三 「地球発狂事件」
...帰国して自分の父のように医者にあざむかれてただ死を待つばかりのような病人を片端から全治させて...
太宰治 「惜別」
...こんどは母のこまごました装身具を片端から売払った...
太宰治 「花火」
...並べてある修養全集を片端から読みつゞける...
種田山頭火 「行乞記」
...陳列してある玩具を片端から買ってくれといって困ったという...
種田山頭火 「白い路」
...子供に勉強させるには片端から読み物に干渉して良書をなるべく見せないようにするのも一つの方法であるかもしれない...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...片端から一人残らず押し退けようとした...
豊島与志雄 「群集」
...而して彼の布片を一度飮み込んでしまふと又た次第に片端から引上げて來る...
松本文三郎 「印度の聖人」
...上世物をも人をも不思議なものを片端から神としたのは万国の通義で...
南方熊楠 「十二支考」
...内大臣の所ではそうした名のりをして来る者は片端から拾うようにしてよく世話をしているようですがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片端から註釈を付けて置くわけにも行くまいし...
柳田國男 「書物を愛する道」
...片端から誰にでも読ませてよいというものばかりでない...
柳田國男 「書物を愛する道」
...「……片端から忘れるなあ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...片端から破壊されつつ在る今日に於て勃発した戦争である以上...
夢野久作 「戦場」
...片端からメチャメチャに引掻きまわしている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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