...とうとう名前も、境遇も、生国も、何も聞かなかった...
梅崎春生 「桜島」
...後(のち)生国に皈(かへ)り大浦の蓮花寺に住し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...生国(しょうこく)...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...無いものか?――私は生国を聞かれるたびに...
直木三十五 「大阪を歩く」
...拙者も生国は水戸じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスは生国の知れぬ外国からの漂着者であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕の生国は今日の巌手(いわて)県...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...のびのびした調子で互いに生国や...
水野葉舟 「遠野へ」
...その生国なる楚に討ち入り...
南方熊楠 「十二支考」
...この尊者の生国は定かならず...
南方熊楠 「十二支考」
...われらが生国日本における民族生活の推移と...
宮本百合子 「『くにのあゆみ』について」
...役人は生国(しょうこく)不明と認めて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...わたしの生国ガスコーニュの一貴族であったということを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生国(しょうごく)を忘れるようなことはなかった...
柳田國男 「名字の話」
...生国は奥羽本荘とだけで...
吉川英治 「私本太平記」
...姓名も生国(しょうごく)もいわず...
吉川英治 「新書太閤記」
...熊本紀行六箇所の碑ふつうの伝記ならば、先ず武蔵の生国、年代、家系というような生い立ちから書くべきだろうが、そんな形式にこだわらないつもりだから、僕はこの一月早春、熊本小倉地方を歩いて得た彼の晩年期の遺跡の踏査から先に書いてゆくこととする...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...お聞かせ下さい」「そこもとの生国は...
吉川英治 「平の将門」
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