...ほんの大體の色と調子の見當をつけた計りで急いで繪具箱を片付けてしまつた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...喜久子はちょっと後片付けをしたらしい...
豊島与志雄 「朝やけ」
...散らかってる部屋の中の紙一枚をも片付けていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二杯目の御飯をよそうと黙って飯櫃から先に片付けて行く...
永井荷風 「春雨の夜」
...クイクイを片付けてから...
中島敦 「光と風と夢」
...蒲団も敷布も換えて上げました」「よくこう早く片付けられるもんだね」産婆は笑うだけであった...
夏目漱石 「道草」
...然(しか)し今其源因を一つに片付けるのは愚(ぐ)の至として...
夏目漱石 「余と万年筆」
...もうすぐ取り片付けましょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな高いところまで血が飛沫(しぶ)く筈はないよ」「さぞ暴れたことだらうな」銀六の片付けた話を後ろに聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...部屋の隅に片付けてあった凧糸を持って来て見せるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...甚無造作に片付けられて居つたのは...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...それを片付けるためにレストー夫人にはいてもらわねばならない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...今日は街の残りを片付ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その仕事を後れている等という言葉で片付けてはならないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...母は勝手元に火焚(ひた)き水汲(みずく)みまたは片付け物に屈托(くったく)をしている間...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...他人の狭山様に後で迷惑がかかるような事になっても困るから自分一人で片付けるつもりだと嬢次様は云っておられましたが...
夢野久作 「暗黒公使」
...貴方がたを日本の警視庁の手で片付けて頂いた位では嬢次様の御無念は晴れなかったのでございます...
夢野久作 「暗黒公使」
...弁護士としてある事件を片付け二万円を手にし...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索