...原稿も片っ端しから破ってしまう...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...そう云って喜ばして置くが好いぜ」「ああそうしましょう」「留守の間(うち)に店の菓子を片っ端から食べるが好いかい」「好いどころじゃア無い...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...家来たちと試合をして片っ端から打ち破って...
太宰治 「水仙」
...それを片っ端から転(ころ)がした...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...来る話来る話を片っ端から断ってしまったことにもあるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...訪問者も片っ端から同じ風に金に変えてやるぞと嚇(おど)しつけてでもいるかのようであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その高札を片っ端から読んでみますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...その高札を片っ端から読んでみますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...片っ端から賛を入れて行かれた...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...ただ今お屋敷に居る人別を片っ端からおっしゃって下さいまし」「主人と私と坊やの外には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片っ端から洗って見るがいい」平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片っ端から搦め捕ってしまえ」鋼鉄のような冷たい宣言と共に...
野村胡堂 「礫心中」
...片っ端から運びだしにかかった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...片っ端から引き挙げて来て...
牧逸馬 「双面獣」
...森鴎外さんのものを片っ端から読んでいた...
柳田国男 「故郷七十年」
...社会主義者は片っ端から警察に引っ張られたとか...
山之口貘 「野宿」
...人間の尊とい血と涙を片っ端から溝泥(どぶどろ)の中に踏み込んで...
夢野久作 「鉄鎚」
...片っ端からおたずねになるがいいわ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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