...八十名の参会者を片っ端から訊問して行ったのです...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...たいてい片っ端から皆に見破られ...
太宰治 「誰」
...ついに雷専門の雑学者頼まれもせんのに外国まで問合せを出すバカだから、もちろん逢う外人もって、失礼ですが御地では雷(サンダー)は鳴りますかね? とばかり、片っ端から聞く...
橘外男 「雷嫌いの話」
...来る話来る話を片っ端から断ってしまったことにもあるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この女たちを片っ端から一人ずつ連れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...片っ端から打ち据える...
中里介山 「大菩薩峠」
...その石を飛ばして『水滸伝』の逵傑を片っ端から悩ませ...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...仲間の者を片っ端から殺して歩くっていうじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片っ端から挙げて来て洗い出しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土地の質屋と両替屋を片っ端から調べてくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天下の金持ちどもを片っ端から敵としてたたかってきた...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...片っ端から気前よくこしらえていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...社会主義者は片っ端から警察に引っ張られたとか...
山之口貘 「野宿」
...それとも無聊(ぶりょう)を慰めるためか眼につくものを片っ端から万三郎に訊くのである...
山本周五郎 「風流太平記」
...こうして伊奈子を血塗(ちまみ)れにして、七転八倒させつつ冷笑していようという私の計画は、私の頭の中でいくつもいくつもシャボン玉のように完成しては、片っ端から、何の他愛もなく瓦解幻滅して行った...
夢野久作 「鉄鎚」
...片っ端から犠牲とされ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...惜し気もなく片っ端からズタズタに裂いては捨て...
吉川英治 「江戸三国志」
...片っ端からぶっ殺してやるぞ』と...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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