...燻した鰭及びその他の魚の身体部をつるした物と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...図‐398図‐399彼等が乾したり燻したりした魚や魚皮を仕舞っておく納屋は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...日本人は燻した鱒(ます)を好む...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...居たたまらぬ位杉の葉を燻しては...
石川啄木 「足跡」
...燻し銀のように沈んだ春の真夜なか時...
薄田泣菫 「初蛙」
...夕方、樹明君来庵、飯が食べたいといはれても、麦飯、胡瓜、味噌、そして白湯しかなかつた、杉の葉を燻して、しばらく漫談...
種田山頭火 「旅日記」
...子供部屋から燻し出してくれる……」彼はほとんど一息に飮みほして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...鼠(ねずみ)のように硫黄で燻してやるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「つい裏に親方の家があります、此處はあつしと久兵衞だけで」その久兵衞といふのは鹽辛聲(しをからごゑ)の木戸番で、二十五六の眞つ黒な男、煮締めて燻して、鹽を利かせたやうな顏を、小柄な彌太八の後から、見越入道見たいに、ヌツと出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松葉燻しにされちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堅い上皮を黒く燻してしまつて...
長谷川時雨 「夏の女」
...まだ燻しのかからないのも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...燻っている蚊燻しの傍で七つになるもらい娘のお六が...
正岡容 「寄席」
...昔宮中で小官吏が炬(かがり)に火を付けて大声に鼠燻(いぶ)し鼠燻しと呼んで庭内を曳きずり廻した後...
南方熊楠 「十二支考」
...後には鼠燻しは抜きとなり...
南方熊楠 「十二支考」
...どの山みても燻し銀沖にむかひ永く佇む沖より来る響...
室生犀星 「抒情小曲集」
...燻し銀のやうな色をした雲が水の果てにまろび光つてゐる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...まつたくの燻し出しだ」と言ひながら我等は膳をつきやつてまた草鞋を履いた...
若山牧水 「木枯紀行」
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