...之に反して条件が悪ければ其(その)光が鈍く汚く燻(くすぶ)っている...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...空燻(そらだき)より...
泉鏡花 「海異記」
...世界一の燻製料理の宣伝にかかることだ...
海野十三 「共軛回転弾」
...「燻製十箱で、シベリアが常夏(とこなつ)の国になれば、電信柱も愕(おどろ)いて花を咲かせるだろう...
海野十三 「地軸作戦」
...それから燻精の講義が三ヶ月つづいた...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...わしは燻製となって...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...煙草もひたすら燻(くゆ)らし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...燻(くす)ぶった旧地位を自在の上に占有しています...
中里介山 「大菩薩峠」
...時代のために多少燻(くす)ぶった天井(てんじょう)だの床柱(とこばしら)だのを見廻した...
夏目漱石 「明暗」
...薬として使う形は、水薬、なめ薬、噛み薬とうがい薬、嗅ぎ薬、吸入剤、膏薬、硬膏、湿布、注射薬、座薬、浣腸薬(エジプト人の発見)、燻蒸薬、であった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...梅の匂ひに燻釀(くんぢやう)された和(なごや)かな風...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この通り燻(いぶ)したように真っ黒になっている」「…………」「あの婆やは石見銀山(いわみぎんざん)で毒害されたんだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...退屈しのぎの粉煙草を燻(くゆら)して居る錢形平次の鼻の先に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銀を燻(いぶ)して血を通はせたやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煙草を燻らしながら...
原民喜 「小さな村」
...ある海藻とともに諸香に合せ婦女の身を燻(ふす)ぶると...
南方熊楠 「十二支考」
...彼らも彼女を真似て差し燻べた...
横光利一 「日輪」
...仏像の頭を炉の中へ燻(く)べこんだ...
吉川英治 「人間山水図巻」
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