...暗闇に燈火を灯す...
...お盆には先祖を迎えるために燈火を灯す...
...燈火で暖を取る。...
...燈火を気にかける...
...燈火のちらめきが美しい...
...甲板にも檣(マスト)の上にも海上にも、燈火一つない...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...燈火の乏しい樹木の多い狭い町ばかりのこのへんの宵闇(よいやみ)は暗かった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...奥の間の障子から縁側へとさす燈火をたよりに足音しずかに居間の方へと歩いて行った...
永井荷風 「春雨の夜」
...また冬の雨降り濺(そそ)ぐ夕暮なぞには破れた障子(しょうじ)にうつる燈火の影...
永井荷風 「日和下駄」
...和洋二重の生活を以て不経済なりとせば燈火薪水の用意も亦決して経済ならず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...この恐ろしいまで、生き生きした、天上の光輝に対して、赤ぼけた燈火の、絶え絶え、地上に息吐くのは、甲府から早川入りの山村であろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...燈火(ともしび)の前(まへ)に坐(すわ)つた後(のち)にも...
夏目漱石 「門」
...「燈火を、消し忘れたンで、降りて来たンだ」富岡が、安南語でさゝやくやうに云つた...
林芙美子 「浮雲」
...後(のち)には透(す)きもる燈火(ともしび)のかげも消(き)えて...
樋口一葉 「にごりえ」
...燈火(あかり)をこつちい見せろよ!」この時...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...消えかかろうとする燈火のように...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...また燈火(あかり)をつけました...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...燈火の方が実は見た目には美しく...
柳田国男 「年中行事覚書」
...燈火花のごとく風清き高楼の欄干にもたれても...
柳田国男 「雪国の春」
...燈火がちら/\する...
吉江喬松 「山岳美觀」
...怪しげなカンテラの燈火に油の煮えが煙りたち...
吉川英治 「折々の記」
...侍女(こしもと)たちの顔から燈火(ともしび)の色まで華(はな)やぎ立ち...
吉川英治 「新書太閤記」
...ポチと夕ぐれの燈火(ともしび)が哀れに点(つ)いた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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