...オーク鋸屑や干しブドウ核のアルコール・チンキは同じようにオークの樽に長期間保存したブランディおよびラムに似た熟した味を新しいブランディおよびラムに与え...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...側なる石垣の上よりは黄に熟したる木の實の重げに生(な)りたる枝さし出でたるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...健康で成熟した婦人が自然の要求を否定し自分の最も痛切な欲求を抑制し...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...紅熟した南瓜のように円い大きなものを見て...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その紙をめくってみるとなかからは黄熟した肌の滑っこい...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...侍史はいまこそ事を爆発せしめる機は熟したと見た...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...円熟した晩年の釈尊...
高神覚昇 「般若心経講義」
...成熟した靱(しな)やかな柔味だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...黴(かび)や、熟した果実や、涼しい影や、日に暖まった樹脂(やに)多い木立、などの匂(にお)いがしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...熟したものは落ちるべきはずだったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夏に実の赤熟したときには既に葉が落ち去って木が裸だから夏坊主ともいわれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...成熟した毛が描かれている...
牧野富太郎 「植物知識」
...この感覺は老熟した精神の健康の徴表である...
三木清 「人生論ノート」
...つまり熟した稲のことだという話である...
柳田国男 「故郷七十年」
...この柿はあるいは渋柿のよく熟したのを...
柳田國男 「食料名彙」
...これなどはたしかによく熟した露草の実が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...逆に女の成熟した新しい魅力を見ていたのでもない...
山川方夫 「愛のごとく」
...グプタ朝の円熟した芸術が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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