...さうして僕はこれを熟知しこれに苦しんでゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...従って非常に熟練を要するものです...
石原莞爾 「最終戦争論」
...尚(なお)熟考(じゅくこう)仕候(つかまつりそうろう)に...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...これは熟れていぬようじゃ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一方で対英戦争の機が熟するに従って...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...どうしても如上のアングロ・サクソン語系の基本動詞の活用に習熟しておくことが極めて必要である...
高田力 「ベーシック英語」
...前方の怪しい酒宴のさまを熟視し...
太宰治 「お伽草紙」
...……・柿落葉そのままそれでよい日向・米をとぐ手のひえ/″\と秋・熟柿もぐとて空のふかさよ・病めるからだをよこたへて風を聴くなり・秋もをはりの日だまりのてふてふとわたくし十月廿一日晴れて明るく...
種田山頭火 「其中日記」
...早寝、そして熟睡...
種田山頭火 「松山日記」
...しかしそういう選択の能力は俳句の修業によって次第に熟達することのできる一種不思議な批判と認識の能力である...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...私が繪筆をとり初めてから五年目である事も正直にかいて置いた事故未熟な繪も...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一度熟睡さえすれば...
夏目漱石 「それから」
...この新熟語に接した会員らは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...十三夜までおくと夏蜜柑ほどの大きさに熟るのであつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...「――その成熟の瞬間に...
牧野信一 「卓上演説」
...天稟(てんぴん)とは言いながら老熟の致すところならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...五百は文一郎の好人物なることを熟知していたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...逞(たく)ましいくらい成熟した...
山本周五郎 「つばくろ」
便利!手書き漢字入力検索