...ケプラーの家族はプロテスタントの信徒であったためにいろいろの煩累に悩まされなければならなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...*この一切の無益(むやく)なる世の煩累(わづらひ)を振りすてゝ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...世の煩累(わづらひ)に倦(う)みしごと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...投げ棄てる衣(ころも)であらわれた神は煩累(わずらい)の大人(うし)の神...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...衣服はわれわれの最外部の表皮であり生の煩累にすぎないからである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...吾々の煩累となることはなくなったし...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...私は始めて煩累(わざわい)の兆を見たのでした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...もう私の煩累(わずらい)は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...何かと煩累(はんるい)の多い自身に引き較(くら)べて思いやっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...吾々に平和を與ふる代りに却て不安と煩累とを與ふる者であると説いて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...中には一家族が煮炊の煩累を避けてこの常平弁当を喰べる者もあるとさえ聞いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わたくしもその煩累(はんるい)を忍ぶであろうが...
永井荷風 「西瓜」
...日本風の夜具蒲団は朝夕出し入れの際手数多く、煩累に堪えず...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...此の煩累なきものは亦この楽しみもなし...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...然るに猶此の煩累あるを免れず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...特に愛着と煩累(はんるい)とを感じたこともないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗の姿でこの世にいては煩累となることが多いに違いないと阿闍梨らも思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...努(つと)めてその煩累(はんるい)を避け...
柳田国男 「木綿以前の事」
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