...たれかひとは来ないかみていたのだわ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...厄払(やくはらひ)が鬼をかいつかみて西の海へさらりと投(なげ)たるを見たる事あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かみてとしもてがある――長さ二マイル以上ではなく...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...上手(かみて)の出入口に向って走り去る...
太宰治 「春の枯葉」
...(言いながら気軽に上手(かみて)より退場)風さらに強く吹く...
太宰治 「春の枯葉」
...そこへ村の男が一人上手(かみて)から来て涼亭の中へ入って来る...
田中貢太郎 「涼亭」
...上手(かみて)から一人の着物の前をはだけてひき擦(ず)るように着た痩せた男が路いっぱいにふらりふらりと大股に左右に揺れて降りてくるのを見た...
田畑修一郎 「石ころ路」
...舟は平等院上手(かみて)の岸についた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...流れの少し上手(かみて)の方をじっと見る...
中里介山 「大菩薩峠」
...上手(かみて)から聞えて来たのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...圍(かこ)ひの中の上手(かみて)にある花壇や果樹床の間を歩く内...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一番上手(かみて)の分を右手に提げて重みを試み...
三木竹二 「いがみの権太」
...ずっと上手(かみて)に...
宮本百合子 「高台寺」
......
三好十郎 「捨吉」
......
三好達治 「故郷の花」
...上手(かみて)の清水はゆたかに湧きながれて...
室生犀星 「庭をつくる人」
...さきの執権高時の無二の愛臣というだけでもう彼を特別な羽ブリの人物としかみてないが...
吉川英治 「私本太平記」
...健(つよ)き馬は上流手(かみて)に泳がせ...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索