...悲しみをひたにつつみて行くわれを柩に入れて船出せさせよわが佐渡よこひしき人ももろともに浪に沈むな船出するとき佐渡の山こともなげなるおもてしてわれの船出を見送るものか島にただひとりの君をのこしたるおもひをもちてわれ佐渡を去る大佐渡と小佐渡とならびなかぞらを君がまなざし照らすその島あなわびし都大路は路のべに小石のもてる喜を見ず赤玉や...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...天照らす大御神に白し上げたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それですから天照らす大神が驚かれて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...「一隅(ぐう)を照らすものを国宝となす」と伝教大師はいっていますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...長く耀やきを失わないで室内の闇を照らす黄金と云うものが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...電光の暗室を照らすが如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...電光の暗室を照らすが如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...うすみつともねエ窓の硝子を照らす時!紫丁香花(むらさきはしどい)咲いてる中のこざつぱりした住居ぢや住居中ぢや騒ぎぢや愉快な騒ぎ……来なよ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...陽を含んだ山が、顔をほ照らす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そのほかは大千(だいせん)世界を極(きわ)めて、照らす日の世、照らさるる海の世のみである...
夏目漱石 「草枕」
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野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...照らすらん大厦も高樓も...
樋口一葉 「琴の音」
...偶々此も按摩姿に浮世を忍んで流してゐる定吉に呼留められて肝胆相照らすのであつた...
正岡容 「山の手歳事記」
...馬は夜行くに目明るく前四丈を照らす...
南方熊楠 「十二支考」
...白い円柱(コロネード)の列や滑らかな曲線の床を照らすのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なぜなれば別の太陽の照らす国を求めゆくや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夜毎に出ては照らす空の月が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...君と眠てをるひまが一夜ならば一夜の明月が照らす...
横瀬夜雨 「花守」
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