...天を焦がす猛火も忘れて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...厚ぽつたい青葉を焼き焦がすやうに...
薄田泣菫 「侘助椿」
...鳴かぬ螢(ほたる)が身を焦がす」といいます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...不安のために胸を焦がすようなこともあったが...
近松秋江 「黒髪」
...身体を焦がすのもかまわずに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺(おれ)の胸をば焦がすだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...目の前には眉(まゆ)を焦がすほどな大きな火が燃えている...
夏目漱石 「三四郎」
...天を焦がす赤い火が燃やされ...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...綿煙(わたけむり)を劈(つんざ)いて背を焦がすばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで薄皮に包まれてあぶり焼きにされるヤマウズラのように身を焦がす思いがした...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...極度の冷たさと極度の熱さは物を焼き焦がす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舌を焦がすほど熱く淹れてあった...
山本周五郎 「さぶ」
...火のように相手を焦がす...
山本周五郎 「留さんとその女」
...舌を焦がすような炊きたての芋粥を啜るのだから...
山本周五郎 「風流太平記」
...それも余りに火光で天を焦がすと...
吉川英治 「上杉謙信」
...天も焦がすばかり赤々とあげていたが...
吉川英治 「三国志」
...やがて天を焦がすばかりの火となった...
吉川英治 「三国志」
...人しれず胸を焦がすのが落ちだったもんだが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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