...無識(むしき)の得7・19(夕)平民にお腹(なか)の空く時があるやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...一つは自分の無識であることがひどく恥かしく感じた...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...さも自分の無識を嘲(あざ)けるように笑い出した...
夏目漱石 「行人」
...専門以外の部門に無識にして無頓着(むとんじゃく)なるがため...
夏目漱石 「作物の批評」
...要するに文芸にはまるで無頓着(むとんじゃく)でかつ驚ろくべき無識であるが...
夏目漱石 「それから」
...何だか吾々(われわれ)は頓(とん)に無学無識になったようだなどゝ話したのは今に覚えて居ます...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...無智無識の人民諸税収歛(しゅうれん)の酷(こく)なるを怨(うら)み...
福田英子 「妾の半生涯」
...儂(のう)は固(もと)より無智無識なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...女囚中無学無識の者多く...
福田英子 「妾の半生涯」
...全く自分達の無学無識ぶりを遺憾なく発揮していて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...菩提の路を失し、眩惑無識にして、おそらくは心を失せしめん...
三木清 「親鸞」
...支那でも無識の人は鯨の脊骨に節多きを蜈蚣の体と誤認したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...明かに自分の無智無識を告白した...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...無学無識の翻訳者などが...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...私のように不学無識でなくても...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...恐らく永久に此問題には無識であろう...
柳田國男 「どら猫観察記」
...多くの平野人の法外な無識を反省してみても...
柳田国男 「山の人生」
...そうでなければあまりに無識なる臆説である...
柳田国男 「雪国の春」
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