...学無識(ぼうがくむしき)の徒は...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...無識にして組織的成見を有せず是れ其動もすれば正徑を誤るの盲動ある所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...知識と無識と害悪な真理と矛盾的な誤謬(ごびゅう)との堆積(たいせき)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一つは自分の無識であることがひどく恥かしく感じた...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...さも自分の無識を嘲(あざ)けるように笑い出した...
夏目漱石 「行人」
...肴(さかな)の切身(きりみ)の値段(ねだん)になると小六(ころく)の方(はう)が全(まつた)く無識(むしき)であつた...
夏目漱石 「門」
...僕等の如き無識低能の読書人には...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...臆病と無識の権化のようなこの俺は...
久生十蘭 「湖畔」
...心の底には他の無識無謀を冷笑すると共に...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...その無識を冷笑するほどの次第なれば...
福沢諭吉 「日本男子論」
...全く自分達の無学無識ぶりを遺憾なく発揮していて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...無学無識の徒に知られざりしはむしろ蕪村の喜びし所なるべきか...
正岡子規 「俳人蕪村」
...智馬をして空しく無識の販馬商(うまうり)の鞍下に羸死(つかれし)せしめぬよう冀望(きぼう)を述べてこの章を終結する...
南方熊楠 「十二支考」
...明かに自分の無智無識を告白した...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...指せられた誤は著者訳者の不学無識から生じたものとして罪せられる...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...私のように不学無識でなくても...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...借用したのは山賤(やまがつ)の無識であった...
柳田國男 「地名の研究」
...多くの平野人の法外な無識を反省してみても...
柳田国男 「山の人生」
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