...無謀にも世に類なき殺人魔を向うに廻して...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今日無謀にも支那に向って領土的野心を逞(たくま)しうせんとするものは無い様である...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...今度は、前のしくじりに懲りて、箱の中に殺して、然る後に、之を棄てにゆかむとて、無謀にも、猫に石油をかけて、燒き殺さむとす...
大町桂月 「猫征伐」
...無謀にも七尺あまりも走った後...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お春が又無謀にも追いかけて来たが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無益にもそして無謀にも!「そのためだ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...慈善ということからどんなに多くの苦(にが)い味をなめさせられることでしょう! もしそれに嫌気(いやけ)を起こして無謀にも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然しそれが無謀にも全く心あてに歩くに過ぎなかつたのである...
長塚節 「痍のあと」
...無謀にも自分たちの性(しょう)にあわない生活の形式――つまりは文明へ最後の格闘を試みよう...
中村地平 「霧の蕃社」
...無謀にもただ一人...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...無謀にも三年前に捨てたのですから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...以上述べ来った事については多分万葉学者からは貴様の様な門外漢が無謀にも我が万葉壇へ喙(くちばし)を容(い)るるとはケシカランことだとお叱りを蒙るのを覚悟のまえで...
牧野富太郎 「植物記」
...民俗や国法に9925無謀にも御牴触なさいました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼は無謀にも彼の領内に侵入して来た敵を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不利無謀にも似るこの陣所も...
吉川英治 「上杉謙信」
...土中の白骨へ自己を輸血しようと試みる無謀にも似てゐよう...
吉川英治 「折々の記」
...――私はあえて筆を執ろうとする自分の無謀にも驚かざるを得ない...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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