...無論のことだが、勉強しなければ試験に合格できない...
...経験者は無論のこと、初心者でも簡単に使える...
...その企画は無論の成功を収めた...
...無論彼女も招待するつもりだ...
...天気が悪くても、無論催行される予定だ...
...然し此微笑も無論三秒とは續かなかつた...
石川啄木 「雲は天才である」
...今迄に学び得た知識それは無論...
石川啄木 「二筋の血」
...無論如何におほ聲でも練習があれば調子の取り樣もあるのだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...然し、もう、可愛がつてゐると見られるのを避けたいので、――無論、もう、愛情の八九分までも失せてしまつたと思ふので、――義雄は冗談にして云つた、「うるさい、ねえ――いツそのこと、お前の望み通り、お前の形まで死んでしまつた方がいい――面倒くさいから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...更に新内閣の保姆として重要なる一椅子を占むる権利を有したりしは無論なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...思ったよりは全く若い人だ――といっても無論...
中里介山 「大菩薩峠」
...無論、その時には、竜之助の方は面も一通り撫で終って、剃刀も手さぐりで箱の中に納めてしまい、軽く立ち上ると、一方の手はお雪ちゃんに与えて、そうして、一方では刀を提(さ)げて、するすると奥の間の方へ消えて行ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無論、それは三藐院のことだから、書いてあるのは和歌に相違ないとは思うが、この和歌が、古歌であるか、或いは三藐院自らの作になるものであるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...読者は無論の事、いろいろな種類のものを手に応じて賞翫(しょうがん)する趣味を養成せねば損であろう...
夏目漱石 「写生文」
...足袋(たび)は無論の事...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...他の朝はある一定の時間――無論極く短い間ですが人通りが全く一時に途絶えるという事実...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...みんなで二百人を越すのだから堪らない! 無論まだプリューシキンの村へ乗りこんだばかりの時から...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私の謂う文学は無論美文学の事だ...
二葉亭四迷 「平凡」
...これは無論の話だね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...普通名詞としては無論面白からず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...これは無論他動物をして...
南方熊楠 「十二支考」
...先ず下町は山の手よりも多いのは無論であるが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...なあ兄弟」「無論だ」と...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??