...わざと主人の沈黙を無視するやうに振舞はうとした...
芥川龍之介 「山鴫」
...ときには無視するがごとき行動をあえてとるのであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...子供の爲めに亭主の存在を無視するのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...無視するものと云う可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...人々はヘーゲル自然哲学を全く無視するか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...哲学的な思想的な影響を無視するわけにはいかない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...対象を無視するそういう母性愛は...
豊島与志雄 「猫」
...現実を無視するんならそれまでだけれど……...
豊島与志雄 「傍人の言」
...或る場合には無視するというようなことが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...それでも全然無視することはできないのでして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...たとえこの女が彼を無視する様な事があっても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無視するかしないか迷っているんだ」スカースデールがポケットから電報を取り出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...かくの如き顧慮を無視する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分の妻はそうした愛情を無視するような態度のとれる性質ではないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...われわれ人間を最も軽蔑し・見くだし・無視する・意見なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...のち次第に人がその威力を無視するに至ったのである...
柳田国男 「山の人生」
...往来をウロウロしている限り世界の外交界はこの「鬚野房吉(ひげのふさきち)博士」の存在を無視する訳に行かんと考えている……吾輩を目して新興日本のマスコット……松岡全権以上の偉人として恐れ戦(おのの)いていると云うのか……...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...無視することのできない有力なものに見える...
和辻哲郎 「孔子」
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