...『恋愛と結婚』の中に私は一夫一婦――即ち一生を通じての恋愛関係を以て両性間に存する唯一の道徳的関係であると主張する人々はかくの如き道徳律の結果として生ずる多大なる生活力の浪費を無視するものであることを指摘して置いた...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この影響の存在を無視することはできない...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...いかなるものにもこれを無視することはできない...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...人が自分の力によって生活しつつある如く感ずるのは自然の力を無視するためである...
高浜虚子 「俳句への道」
...このような事は別に取り立てて言うほどでないかもしれぬがしかしこの主観を無視する程度は人間の文明の程度によってだんだんに変化して来るものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...夫が自然科学の範疇に対するこの共軛関係を無視する処に原因するものだった...
戸坂潤 「科学論」
...総長の具状は教授会の協賛を必要とするという習慣法を無視することも...
戸坂潤 「社会時評」
...到底政党の勢力を無視する能はざるの趨勢を認識したれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...俺の言葉を全く無視するどころか...
豊島与志雄 「立札」
...彼女自身を無視するのは...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...何も努力を無視する意ではない...
中原中也 「山羊の言」
...あやうく階級の違いを無視するところだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...時々メアリがラルフの考えを無視するかのように...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...文壇の正系(?)が之を無視するのはよくないことだ...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...階級というものを無視することは絶対に不可能である...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
...いずれもそういう異国の装いを軽蔑し・あらゆる技巧を無視する・一種の気概の現われでございました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一体的な共同生活の側面を無視すると...
矢部貞治 「政治学入門」
...それは女の存在を無視するというのではなく...
山本周五郎 「季節のない街」
便利!手書き漢字入力検索