...彼女は無自覚にその事実を知っていた...
...彼の無自覚な態度が問題だ...
...無自覚ながら、彼女は私を混乱させてしまった...
...彼は無自覚に周囲の人々を傷つけていた...
...無自覚ながら、彼女はその計画に関与していた...
...従(したが)って無自覚(むじかく)の期間(きかん)もそう長(なが)くはなかったらしい...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...古藤は自分の長所も短所も無自覚でいるような...
有島武郎 「或る女」
...そして更に又動物に現われる本能が無自覚的で...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一言にしてこれを蔽えば、彼らの無自覚は、不愉快きわまる強制と悲しむべき理性の失明に起因しているのである...
海野十三 「放送された遺言」
...人は雨と煩瑣な感情にわずらわされながら無自覚な混迷のうちに年をとってゆくにすぎない...
谷譲次 「踊る地平線」
...ほとんど無自覚な意志の力で無理に押えていたのだというような気がした...
寺田寅彦 「球根」
...愚劣と無自覚の標本にすぎない...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...無自覚に歌と酒と遊びとに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これらすべての無自覚な型の人々を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...凡(すべ)ての惨事は人間の愚かさと不注意と無自覚とに帰せしめてゐるかのやうに起重機は傲然(がうぜん)と突つ立つてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...彼等の本当の魂は、彼等が足下に踏みにじっていた田舎者のソレよりも、無自覚な、意気地ないものであったか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...永久に人類を鼻の表現に対して無自覚に終らしむる所以(ゆえん)である事を考え得ぬ筈はありませぬ...
夢野久作 「鼻の表現」
...却(かえ)って無自覚と同じ事になってしまいました...
夢野久作 「鼻の表現」
...やがては人間界の住みかも現代のようなマスコミになるという幻想がそのころの人のあたまにも無自覚にあったような幻想画で...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...悪政の下(もと)の奢侈(しゃし)遊惰(ゆうだ)、無自覚、いったいこれは何たる世間だ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...無自覚のうちに二本の手が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そのまま無自覚にうけついだ自身を...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぼくは四季の花々から無自覚に後年の何かを教化されていたのではないかと思っている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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