...彼女は無自覚にその事実を知っていた...
...彼の無自覚な態度が問題だ...
...無自覚ながら、彼女は私を混乱させてしまった...
...彼は無自覚に周囲の人々を傷つけていた...
...無自覚ながら、彼女はその計画に関与していた...
...一言にしてこれを蔽えば、彼らの無自覚は、不愉快きわまる強制と悲しむべき理性の失明に起因しているのである...
海野十三 「放送された遺言」
...この覚から再び無自覚に入つて行くところが非常に難かしい...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...愚劣と無自覚の標本にすぎない...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...無自覚な、大多数の、日本の女性の恋愛は悉く、この種類に属するのであって、恋愛はそれ自身として独立していないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...只無智無自覚である此女にも...
平出修 「夜烏」
...君たちの無自覚ないとなみに直面していると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...僕は無自覚なりし以上五箇月の所業を自己意識を得て後悉く明かに回想し得るのである...
村山槐多 「殺人行者」
...羅馬(ローマ)を亡ぼしたのは羅馬(ローマ)市民の「無自覚」であった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そうして田舎のシミッタレた無自覚さを片っ端から眼ざめさしてやりたい……と胸をドキドキさせているんだよ」新日本赤化主義「だから田舎はだめだというんだ」と或る文士は云った...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...彼等の本当の魂は、彼等が足下に踏みにじっていた田舎者のソレよりも、無自覚な、意気地ないものであったか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...顕微鏡下に置かれた微生物と同様の無自覚...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無自覚に凝(こ)り固まった鼻の表現であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...大なり小なりそういう心理が無自覚に手伝ってくるせいもあろう...
吉川英治 「三国志」
...戦争への揶揄も無自覚にはたらいていたし...
吉川英治 「私本太平記」
...悪政の下(もと)の奢侈(しゃし)遊惰(ゆうだ)、無自覚、いったいこれは何たる世間だ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一切無自覚であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まったく無自覚でしていることだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無自覚な冒涜(ぼうとく)だが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??