...無腰(むごし)と云う着附けである...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...無腰(むこし)のまま地味(じみ)な藍縞(あいじま)の商人体(てい)で平間の前へ無造作(むぞうさ)に坐り...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つには無腰(むこし)であったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸内ばかりが無腰(むこし)の平民...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は無腰(むこし)でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...内からサツと障子を開けたのは、二十五六の總髮の武家――といふよりは、無腰の浪人姿で、青黒い四角な顏、深い眼、弱々しい身體、智的ではあるが親(した)しめないところのある人柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勿論二人とも無腰である)歩哨 ええい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...もちろん二人とも無腰である...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...無腰(むこし)で御用談(ごようだん)の間(ま)に出る...
森鴎外 「大塩平八郎」
...中から無腰(むこし)の宇津木が...
森鴎外 「大塩平八郎」
...着ながしに無腰という身なりも...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...無腰だし、手拭を持ってふらっと出た恰好であるが、その眼つきと歩きぶりは前をゆく秀之進を覘(ねら)っていた...
山本周五郎 「新潮記」
...二人は無腰だった...
山本周五郎 「新潮記」
...こちらは無腰であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...両者とも無腰であり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は袷(あわせ)の着ながしに、無腰で、髪毛が乱れ、蒼ざめた硬い顔をしていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...九月中旬だというのに、紺染めの単衣(ひとえ)を着て、葛布の袴をひきずるようにはき、無腰のまま、両手をふところの中で組んでいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...浴衣に無腰の侍が一人...
山本周五郎 「山彦乙女」
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