...まるで無理解な人が多い...
會津八一 「拓本の話」
...そして私の家が無理解な人ばかりだから交渉のない人たちばかりだから嫌ひだとか...
伊藤野枝 「私信」
...そしてTのことなんかよくも知らないで無理解な一人にしてゐるんでせう...
伊藤野枝 「私信」
...無理解な人達の云ひ分の前に立つて彼をかばひ立てをする丈けでも...
伊藤野枝 「惑ひ」
...非科学的なあるいは科学に無理解な御役人達の政治の支配下から解放して健全な発達を計るのが国家百年の大計のために甚だ望ましいことではないかという気もする...
寺田寅彦 「新春偶語」
...こういう不思議な魔術がなかったとしたら俳句という十七字詩は畢竟(ひっきょう)ある無理解な西洋人の言ったようにそれぞれ一つの絵の題目のようなものになってしまう...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...例えばある人の自殺の動機などについて驚くべき無理解な叙述に出会う事がしばしばある...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...愛だけを独占しようとしている庸三の無理解な利己的態度が...
徳田秋声 「仮装人物」
...無理解な批評家をかかる誤謬に陥らせるのは...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...彼女の無理解な怒りだけを荷って去ることは...
豊島与志雄 「反抗」
...無理解な統制制度の桎梏とに苦しめられながら...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...無理解な出版者は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...周圍がそんな無理解ななかにあつて...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...卑近な無理解など...
長谷川時雨 「九条武子」
...にわかに無理解な宮が迎えをおよこしになったのであろうと想像されます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...茶人や何も分らぬ客たちの無理解な色々の注文であり...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...民窯への無理解な買入れが続くことほど恐ろしい事はなく...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...そんな無理解なお告げでもない...
吉川英治 「私本太平記」
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