...理屈もなんにも考えない」「無気力な奴(やつ)だ...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...」この言葉には、やはり無気力な、敗者の溜息(ためいき)がひそんでいるように、私には思われてならない...
太宰治 「弱者の糧」
...町をもの憂くさせるほど町民が無気力なのも...
太宰治 「津軽」
...あのセンチメンタルで無気力な...
太宰治 「パンドラの匣」
...これは甚だ無気力な弁明ではあるが...
辻潤 「自分だけの世界」
...ただ現在のうらぶれた無気力な気分に浸るばかりだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...無気力な投げやりがあって...
豊島与志雄 「立枯れ」
...――懶惰(らんだ)で無気力な恋愛がある...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...学校組織の不完全なると学者輩の無気力なるとにより...
福沢諭吉 「学問の独立」
...こうして自分の無気力な気持に鞭(むち)うちつつその日頃の出来事をつとめて有りの儘(まま)に書きはじめているのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...こうして自分の無気力な気持に鞭(むち)うちつつその日頃の出来事をつとめて有りのままに書きはじめているのだ...
堀辰雄 「楡の家」
...まして和歌の如く無気力なる者においてありさうにもなき事なり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...その実現のために自分から動き出そうと思わないほど無気力な男も女もない...
宮本百合子 「現実に立って」
...人々は彼を無気力なぐずぐずした男として描いている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はただ義務のように無気力な歩を運んでいた...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...無気力な表情をうかべていた...
山川方夫 「その一年」
...そこの人たちの無気力な希望のない生活...
山本周五郎 「はたし状」
...女子を柔順無気力な位地に退化せしめて置く男子の我儘(わがまま)からであるといわれても仕方がないでしょう...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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