...無残なれども油に揚げ...
巌谷小波 「こがね丸」
...無残なことをしてけり」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...そこにありとあらゆる無残なもの...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...奸智(かんち)にたけた兇悪無残な丈五郎のことだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いままたこの無残な殺されかたをして……しかも怪猫はあいかわらずかげもかたちもなく...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...――そして無残な無限の奴は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...冷酷無残な人情と...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...鬼の鐘五郎と言われた酷薄無残な男ですが満ち足りた今宵ばかりは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思いきった悖徳(はいとく)無残な言動が多く...
久生十蘭 「無月物語」
...累々として積る無残な屍体の中に...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...といふより百枚以上書いては削りました! 何といふ無残な仕事! 何たる倦怠! 嗚呼! 芸術! 芸術! 狂犬の如く我々の心に噛みつくこの幻想とは果して何ものでせう...
北條民雄 「頃日雑記」
...無残な貧に痩(や)せて行く姿...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...少し無残な気がしないでもありませんが...
吉川英治 「江戸三国志」
...無残な最期を遂げられた」との飛報を聞くと...
吉川英治 「三国志」
...たそがれにはもうそこは無残な火塵(かじん)の広場だった...
吉川英治 「私本太平記」
...無残な殺し方もなしえず...
吉川英治 「私本太平記」
...人間の無残な振舞いとはおよそ遠い小鳥の声がしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...馬場の砂地へ貼つけたようにのびている黒吉の無残な姿を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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