...「何も分らない無智同樣の田舍者としたところが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しかし既に人の無智...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...不潔な無智(むち)な事をおっしゃるようなお方だと思っているのか...
太宰治 「新ハムレット」
...無智な徒輩(やから)は...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...自分は最初は無智乃ち幸福と斷言した其の人が餘りに專門的な論議の矛盾に對して...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...無法と言おうか、無智と言おうか、想像を絶した暴挙ですが、文化の革命途上には、こうした大浪費は、くり返して行われているのは已(や)むを得ないことです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...遥かに遥かに卑しく無智なものと思われた水茶屋の茶汲女(ちゃくみおんな)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無智と野心と邪悪な心とに亡ぼされて...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...無差別に錯覚している無智に存する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...裁判上のからくりにもまんざら無智でないことを示し...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...御本人が農事にかけて無智なため恐ろしく乱脈を極めている領地が一体どうなっているかというような問題とは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...漫(みだり)に之を評して無智と言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...音声を耳にするだけの目的でやつて来た頃の無智なる不良学生に...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...哀れな科学者の全身は一陣の竜巻に吹きまくられた木の葉のやうに「無智の大空」に吹き飛び...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...或は凶暴的無智と云ふ...
室生犀星 「愛の詩集」
...十八というこの年頃まで、まったく、無智と、悪の仲間におかれて、ただ美しい栗鼠(りす)のごとく成長して来たこの野性の処女を、自分の真心で、父の愛情で、どこまで、女性としての教養と心性の美しさを与え得るか...
吉川英治 「大岡越前」
...――無智無学にひとしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...これを無智単純と見...
吉川英治 「新書太閤記」
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