...単に無智から罪を犯したのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...彼女等をその侮辱から救はうとするには他に彼女等を喰べさせるやうな途を見付けてからでなくては無智な...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...若い、無智な、これから延びてゆかなければならない、とし子にとつて、この二つの重荷は、彼女の持つ、凡(すべ)ての個性の芽を、圧(お)しつぶして仕舞ふ性質のものであつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...子供や無智の輩に向うては極度の博愛を説くことが必要の場合もあるやも知れぬが...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...無智(むち)には幾分(いくぶん)か...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...お手向の花としたいと思ふ無智な家来の一すぢの追慕の念を...
太宰治 「右大臣実朝」
...あの無智な馬鹿らしい手紙が...
太宰治 「女の決闘」
...固(もと)よりこの通り無智のものでござりますから...
中里介山 「法然行伝」
...お絹は始終うつ向いて、默り込んで居りますが、それは町娘らしい、お侠(きやん)と柔順さと、賢こさと無智と、矛盾した性格を巧(たく)みにあしらつた、まことに愛すべき存在らしく見えました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...只無智無自覚である此女にも...
平出修 「夜烏」
...無能、無智、不器用、そのやうな周子に、嘗て彼は、安易な組みし安さを持つてゐたのだが、それに無神経な露骨な自我を加へたこの頃の彼女には、辟易せずには居られなくなつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...今までの自分の無智が急に醜くゝなつて来た...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...この若さであるにも拘はらず全く無智なる徒輩であつたから...
牧野信一 「風媒結婚」
...また一般に彼らに免れがたい無智のために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無智から無精に病をこわがる女中共は...
宮本百合子 「黒馬車」
...何事にも無智識は損ばかり致します」といよいよ生活問題の大切なるを悟りぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...私は無智です...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...無智な者を欺(だま)すように...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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