...失望並に生理的苦痛の大部分はかの立派な徳として讚美せられてゐる性の事柄に関する罪悪的無智に帰すると云つても差支はなからう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...無智で低級で下等な奴よりは...
内田魯庵 「文明国には必ず智識ある高等遊民あり」
...あの無智な馬鹿らしい手紙が...
太宰治 「女の決闘」
...不安のあまり無智文盲(むちもんもう)の弟子たちに向い「私は誰です」という異状な質問を発しているのである...
太宰治 「誰」
...来る日も来る日も無智の詞(ことば)を聞いたり厭(いや)な顔を見せられたりするのは厭だ……...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...無智な通俗を相手に田舎坊主が地獄極楽を説いてゐるやうな形がある...
田山録弥 「三月の創作」
...無法と言おうか、無智と言おうか、想像を絶した暴挙ですが、文化の革命途上には、こうした大浪費は、くり返して行われているのは已(や)むを得ないことです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...無能、無智、不器用、そのやうな周子に、嘗て彼は、安易な組みし安さを持つてゐたのだが、それに無神経な露骨な自我を加へたこの頃の彼女には、辟易せずには居られなくなつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...無智と暴政とは人口増加を促す情欲を破壊する傾向は少しも有たないように思われるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...愚痴無智にして善智識に近からず...
南方熊楠 「十二支考」
...農民の狂信と無智...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
山村暮鳥 「或る淫売婦におくる詩」
...女よ、(その女の一人(ひとり)にわたしがゐる、)無智、無能、無反省なお前に男子からそんなに法外な報酬を受ける立派な理由が何処(どこ)にあるか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...「無智な百姓どものうちにも...
吉川英治 「鬼」
...無智な戦国時代には...
吉川英治 「銀河まつり」
...馬をひきだしてきた無智(むち)をわらった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...(有智無智(うちむち)の僧たるを問わず...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしこの無智な連中がガマやその味方であるパイロットや舵手などを片附けたあとで...
和辻哲郎 「鎖国」
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