...本質を逸したる抽象は無意義である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...4求道者としての生活にとつて社會の子としての生活は無意義なるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...求道者としての生活にとつて傳道者としての生活は無意義なるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...誠に完全な「無意義」である...
石川啄木 「雲は天才である」
...全く無意義に帰して終う訳だ...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...俗人原(そくじんばら)がわけも分らず喜ぶ無意義の形式を以つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...犠牲博愛の無意義を説いて古い道徳を破壊しやうとする気分だのが...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...弟の存在には決して無意義でもなかつた...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...当時クリストフにとって何か無意義なものがあったとしたら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間性の探求を無意義なまでに遠い過去へ追いやった現代に...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...物の本体を証得しないものには形も声も無意義である...
夏目漱石 「虞美人草」
...無意義な文字が示したと云ふ有意義の効果...
平出修 「逆徒」
...無意義(むいぎ)だ………もう何も彼(か)も放擲つて了はうかしら!穴籠(あなごもり)してゐると謂や...
三島霜川 「平民の娘」
...もっともっと高潮した意義を含む存在の理由……人間の内的生活に対して何等かの深い関係を持っているもののように思われてならぬ……そうして又見れば見る程不思議な恰好……恐ろしく神秘的なもののような……同時に又恐ろしく無意義なるもののような……」こうしてとうとう要領を得ずじまいに終られる方が多いであろうと考えられます...
夢野久作 「鼻の表現」
...何故にかくも無意義に自分から消え去ったのか...
夢野久作 「夫人探索」
...無意義なことではない...
吉川英治 「折々の記」
...無意義ではないであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...精進を斥け文化の展開を無意義とした弥陀崇拝に対して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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