...夫婦関係が無意義であると言いながら家庭の事情を緩和すべき或る努力をし...
石川啄木 「性急な思想」
...全く無意義なもので...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...誰れも無意義に自分の腹を痛めるものはないだけのことだ...
岩野泡鳴 「猫八」
...無意義に制限せられてゐるばかりだ!たとへば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こういう自然の中に生まれた国民のまねを日本人がしようとするのはほんとうに無意義なことである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...いかなる方向にこの比較が可能であるかを一応当たってみるのは無意義ではないであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...と共に資本家や政治家の営々とした併し無意義な生活も決して同情に値いしない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...是に於てか銅像建設も決して無意義に非ずと謂ふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僅に新聞記者を相手として無意義の評論を試みつゝあるのみ知らず彼は何の考案を有し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...作品のうちのよくない部分――まったく無意義な楽節――にばかり感動していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人類が無くなったあとの・無意義な・真黒な・無限の時の流を想像して...
中島敦 「狼疾記」
...無意義のものだと考へた...
夏目漱石 「それから」
...ここの細君の掃除法のごときに至ってはすこぶる無意義のものと云わざるを得ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私はこの男ランの名を無意義に了らしめぬように議員諸君に懇願してやまない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今までにいくつとなく出来たであろうこうした無意義な...
夢野久作 「線路」
...より史実的な「孔明遺事(こうめいいじ)」ともいうべき逸話や後世の論評などを一束(いっそく)しておくのも決して無意義ではなかろう...
吉川英治 「三国志」
...明治大正の歴史書に載するところの簡単にして無意義なる叙述とともに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...従って理想の生を此(こ)の世から彼(あ)の世に移すことは無意義である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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