...無經驗、無思慮の女は、一般の俗習家等の空想界に求める理想と同樣、頼むに足らない死人同樣の戀を追うて失敗する...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...無思慮...
太宰治 「女の決闘」
...また唯物論の無思慮な適用であるからだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...しかもこれは無思慮とか輕率とかによるのではなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...かへつて無思慮に判斷する或る習慣から私が受取つた他の多くのものがある...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかもこれは無思慮とか軽率とかによるのではなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...』157 愚と無思慮と惡意とは人をして殘虐を行はしむ――或るイーリアス評論家の言...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...放埒なまでに無思慮な原稿を見て...
戸坂潤 「読書法」
...急速な無思慮な忘我的な全く本能的な悪行であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今日では(将来はいざ知らず)なお男子の特長(もちろん男子にも無思慮(むしりょ)の者多きはいうまでもなけれど...
新渡戸稲造 「自警録」
...それは無思慮の甚しきものといふべきであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...彼の感情は無思慮に高められ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その感情のせんさいな無思慮な対象へむかって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...少年から青年期の無思慮な思い出にたいしてさえも微笑むのだけれども...
宮本百合子 「現代の主題」
...炬火を持った僧は無思慮に大胆さを見せ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽率無思慮の生活改良の災いと謂(い)ってよいものである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...論者は「母性を失う」というような言葉を無思慮に用いられるようですけれども...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...非情、無思慮、それで一軍の将といえるか...
吉川英治 「私本太平記」
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