...料理があまり得意でなく、無器用な私はよく調味料を間違えてしまいます...
...彼は運動音痴で、無器用なのでスポーツは苦手です...
...手先が器用でない人ほど、無器用に見えるものです...
...無器用ながらも、一生懸命に手を加えた手作りのプレゼントに感動しました...
...細かな作業に向いているとは言えないので、無器用な私は毛糸で編むことはできませんでした...
...無器用な処に面白味がある...
淡島寒月 「諸国の玩具」
...無器用ものの、こった一念の強さほど尊いものは無いのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...頭はわるし、文章は下手、学問は無し、すべてに無器用、熊の手さながら、おまけに醜貌、たった一つの取り柄は、からだの丈夫なところだけであった...
太宰治 「答案落第」
...長たらしい茎へ無器用にヒッつけたような薄きたない円葉をうるさく振りたてて――どうも虫が好かぬ...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...精密なことは器械がしてくれるから人間はだんだん無器用になってもいいかというに...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...小さな素足で無器用に床石(ゆかいし)をたどりながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもきわめて無器用に思いついた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは頑丈(がんじょう)な指先で無器用に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両腕で無器用に肩を隠して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その無器用さのうちにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無器用な手つきで炊事もしたし...
中村地平 「霧の蕃社」
...――相逢傘(あいあいがさ)の末かけて……」と唄いながら無器用な大きな手を振りだす...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...やがて手の甲で無器用に涙を払うと...
久生十蘭 「魔都」
...無器用な手つきで煙草を喫(ふか)しながら呟いだ...
牧野信一 「或る日の運動」
...凡そ器用と無器用はあつても無技巧と呼ぶ可き作家の存在を知らない自分には想像がつかなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...何て無器用なんだらう...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...反物の板紙で無器用につつんだ女文字で...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...無器用な作りを見せた笛にも...
室生犀星 「笛と太鼓」
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