...料理があまり得意でなく、無器用な私はよく調味料を間違えてしまいます...
...彼は運動音痴で、無器用なのでスポーツは苦手です...
...手先が器用でない人ほど、無器用に見えるものです...
...無器用ながらも、一生懸命に手を加えた手作りのプレゼントに感動しました...
...細かな作業に向いているとは言えないので、無器用な私は毛糸で編むことはできませんでした...
...とんと無器用でね...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...彼の上に与へられる「無器用」と云ふ言葉は当つてゐない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...無器用な田舎者(いなかもの)でありますから...
太宰治 「風の便り」
...なんと無器用かなア」と東海さん...
田中英光 「オリンポスの果実」
...精密なことは器械がしてくれるから人間はだんだん無器用になってもいいかというに...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...しかもきわめて無器用に思いついた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...相変らずの無器用さを小声でののしりながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...台所のかまどの前の絶望――無器用な若い世帯婦のみが経験する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフの無器用さを当てにしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無器用な手つきで小さな靴(くつ)の紐(ひも)を解いてやったりした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の無器用な取り澄ました動作を一々見守りながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「そうだろうなあ」と米友が極めて無器用に合わせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...シイツを裂いて無器用に巻いた繃帯は...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...いつそ反つて無器用になつてゐる位ゐのものなんだらう...
牧野信一 「貧しき日録」
...導かれながら、彼女は、思い出さずにはいられない――道場が、まだ建てかけで、板構えのあったころその物蔭で、三斎屋敷闖入(ちんにゅう)を決心、がに股のちび助、吉公に打ちあけて、諫(いさ)めるのを振り切って、忍び込んだのだったが、その晩、あの雪之丞に見咎(みとが)められ、それがきっかけで、思わぬ成りゆきになったことを――平馬が、道場、脇玄関の戸を、引きあけて、「戻ったぞ」と、いうと、妙に角張った顔の内弟子が、寝ぼけごえで、すぐ次の部屋から出て来て、「お帰りなされまし」と、無器用に、手を突いたが、うしろに、すんなりたたずんだ、お初をみとめて、いぶかしげだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...無器用な弟子どもの手というわけ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...無器用な手付ではだけた襁褓(むつき)などを始末にかかつた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...その舟石が大きすぎてゐるのが却つて無器用で面白かつた...
室生犀星 「京洛日記」
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