...お松は何でも「三太(さんた)」と云う烏猫(からすねこ)を飼っていました...
芥川龍之介 「温泉だより」
...青あおと澱(よど)んだ淵(ふち)の中へ烏猫を抛(ほう)りこんでしまいました...
芥川龍之介 「温泉だより」
...まっ黒な烏猫(からすねこ)であるが...
寺田寅彦 「破片」
...烏猫烏猫 烏猫眼ばかり光る烏猫のろり のろり 歩いてるほんとに狡い烏猫矮鶏(ちやぼ)の雛(ひよつこ)追つかけた尻尾の長い烏猫厩(うまや)の背戸に昼寝しろぐうぐうぐう昼寝しろ火箸が ぐんにやり曲るほどたたいてやるから昼寝しろ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...呶鳴ったところで私は一匹の烏猫だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...――一九二六――百面相四月×目地球よパンパンとまっぷたつに割れてしまえ! と怒鳴ったところで、私は一匹の烏猫、世間様は横目で、お静かにお静かにとおっしゃる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...烏猫(からすねこ)のような人かげが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まッくろな烏猫(からすねこ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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