...なかに赤く光る唐がらしが点々としていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...――その木の間に点々と...
芥川龍之介 「俊寛」
...落下する火の点々が見える...
梅崎春生 「幻化」
...中途に引っかかるようにして点々とニッパ小屋があった...
梅崎春生 「日の果て」
...屋台店が点々と灯をつらねながら...
梅崎春生 「風宴」
...点々として流れているドス黒い血痕を発見した...
海野十三 「深夜の市長」
...両側の森はかれらのささやかな庭や住居によって刻み目をつけられ点々を入れられていたことがあったのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...垣根には茨(いばら)のような白い小さな花を点々とつけていた...
田中貢太郎 「春心」
...あちらこちらに点々と抜け毛があり...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...点々と軒燈の光りの浮いてる淋しい通りが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...そして二尺高い堡塁が、半町余りの所に、点々として、木と木の間へ出来上った...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...点々として下駄の跡が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岩肌についた鳥の糞が点々と白くなっていた...
久生十蘭 「母子像」
...その真理を強調するために殆んど半行ほども点々がうってある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...釣針のやうに脊なかをまげて、母はどちらの方角へ、点々と、その足跡をつづけていつたのか...
三好達治 「測量船」
...点々と彼女の足跡を追っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...河原を抜けて、街道へ出ると、一筋の見渡される月明り、その小半丁先にあたって、点々と黒い人影、しかも晃(きら)めくものは、たしかに乱れ入れ合う剣(つるぎ)の光だ...
吉川英治 「剣難女難」
...さまざまの表象が点々として並べられる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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