...点々と白い色をこぼしている...
芥川龍之介 「運」
...その梢(こずゑ)に点々と鬼灯提燈(ほほづきぢやうちん)の火を透(す)かしてゐた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...光の点々があちらこちらにあらわれ...
海野十三 「三十年後の世界」
...点々として器械的に働いていた...
海野十三 「人造物語」
...かすりのように点々として黒いものが見えるのは...
江戸川乱歩 「影男」
...広い田の中に黒緑の四角なものが点々としてゐて面白い異風景をなしてゐる...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...点々と空にたゞよつてゐるきりである...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...梢から洩れ落ちてるらしい点々とした月の光が...
豊島与志雄 「道連」
...点々として見えてきた...
直木三十五 「南国太平記」
...青白い燐光(りんこう)が点々と地上一面に散り敷かれていて美しい...
中島敦 「光と風と夢」
...想像はその時限りなく咲き続く白い花を碁石(ごいし)のように点々と見た...
夏目漱石 「思い出す事など」
...曠野のそこここに点々として連なる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...薄霧の中に麓の灯が点々として見られる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一群の黒い岩がその周囲に点々として散在している...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...草の表面にその白花が緑色の葉を背景に点々とたくさんに咲いていて...
牧野富太郎 「植物知識」
...さうした姿が黄や赤や青や黒やの点々を国道に作つた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...剥がれた皮膚に点々と蛆(うじ)が湧いて...
山川方夫 「恐怖の正体」
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