...是等(これら)の紙袋は点々と林檎畠(りんごばたけ)の葉かげにかかり出した...
芥川龍之介 「詩集」
...点々と薔薇が散乱している...
芥川龍之介 「上海游記」
...――その木の間に点々と...
芥川龍之介 「俊寛」
...その血の点々がどこへつづいているのかと...
海野十三 「怪塔王」
...青空に点々とうかぶ雲は微動だもせず...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...地上に淡紅色の昼顔が点々として可憐だ...
中島敦 「環礁」
...墓の石畳の上にも点々と桃色の花が落ちてゐた...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...青白い燐光(りんこう)が点々と地上一面に散り敷かれていて美しい...
中島敦 「光と風と夢」
...気のせいか、廂(ひさし)のあたりに白いものが、点々見える...
夏目漱石 「草枕」
...さすがに点々たる地紙と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何百という松明の火が点々とつづいている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...いつものように点々と日除の下に這いこみ...
久生十蘭 「海難記」
...点々が褐色の代りに空色だったら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...さうした姿が黄や赤や青や黒やの点々を国道に作つた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...かかる店は点々と鍾路が大平町と交る所ぐらいまで続いてゆく...
柳宗悦 「全羅紀行」
...道の端を点々と女たちが歩いて行く...
山川方夫 「その一年」
...人の住むらしい屋根が点々と望まれてくる...
吉川英治 「新書太閤記」
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