...炭籠に炭があるといふことは...
種田山頭火 「其中日記」
...一時が打った誰もよく眠ったのだろう五万里も先きにある雪崩(なだれ)のような寝息がきこえる二時になっても三時になっても私の机の上は真白いままだ四時が打つと炭籠(すみかご)に炭がなくなる私は雨戸をあけて納屋(なや)へ炭を取りに行く寒くて凍りそうだけれども字を書いている仕事よりも炭をつまんでいる方がはるかに愉しい飼われた鶯(うぐいす)が...
林芙美子 「生活」
...炭籠をさげて裏へ出て行くと...
林芙美子 「生活」
...母人(ははびと)は旁(かたわら)に炭籠(すみかご)を置き...
柳田国男 「遠野物語」
...そこを二三度も石炭籠(すみかご)を担いで往復してから急に上甲板(じょうかんぱん)の冷(つ)めたい空気に触れると...
夢野久作 「難船小僧」
...茶器と炭籠を石垣のやうに並べ出した...
横光利一 「火の点いた煙草」
...火鉢と炭籠とを飛び越して了ふにちがひなかつたからである...
横光利一 「火の点いた煙草」
...火鉢と炭籠の高さばかりを計りながら黙つてゐた...
横光利一 「火の点いた煙草」
...「そちらの炭籠の炭を...
吉川英治 「新書太閤記」
...煤竹(すすだけ)の炭籠(すみとり)に火箸(ひばし)はつつましく寄せてあるし...
吉川英治 「松のや露八」
...啖呵(たんか)だけは切るんだね」「なんだと」炭籠(すみとり)の火箸(ひばし)をつかむと...
吉川英治 「松のや露八」
...吉野は傍らの炭籠のような物の中から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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