...火炙(ひあぶ)りになろうとしていらあネ...
海野十三 「蠅男」
...信徒は皆火炙(ひあぶり)にせられた...
薄田泣菫 「茶話」
...そのためにこの文明の利器に親炙(しんしゃ)する好機会をみすみす取り逃がしつつ...
寺田寅彦 「蓄音機」
...炙りて火より取り出す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...炎々の*ヘープァイストスの火の上にかざして之を炙り燒き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...クルティルスが(はりねずみ)の炙肉(あぶりにく)を考え出したように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...鴎外漁史の名は水沫集の著ありて以來人口に膾炙すと雖...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...前の川で取った川魚を炙(あぶ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...左程先生に親炙する機會もなく...
西田幾多郎 「井上先生」
...また従来から久しく人口に膾炙(かいしゃ)し来(きた)って口に慣れているので...
牧野富太郎 「植物記」
...親炙(しんしゃ)する機会に蓬著したわけである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...居酒屋も一刷毛ぬつてバアになり久良伎此は、現今の三遊亭金馬君が「居酒屋(ずっこけ)」のまくらに振り、俄然、人口に膾炙した...
正岡容 「大正東京錦絵」
...小児ら掘り捉え炙(あぶ)り食う四葉の写真を掲げ居る...
南方熊楠 「十二支考」
...糠(ぬか)六合に塩四合を白水(しろみず)で煉(ね)ってその中へ鰯を漬けて圧石(おし)をして二日ばかり過ぎて後(のち)糠を洗って酢で食べてもよいし炙(や)いてもよし...
村井弦斎 「食道楽」
...好い色に炙れると拔いて保存して置く...
柳田國男 「食料名彙」
...よく人口に膾炙されてゐる徳川家の御用畫家の狩野元信や探幽などの巨匠が...
吉川英治 「折々の記」
...この二人が英雄として人口に膾炙したのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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