...炙(あぶ)った奴さ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...また例えば山伏の橙汁の炙出(あぶりだ)しと見当をつけてから...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...父親は鉄灸(てっきゅう)で塩肴(しおざかな)の切身を炙(あぶ)ったり...
徳田秋声 「足迹」
...膾炙(かいしゃ)せしめたから...
徳永直 「戦争雑記」
...ソースがいいとか炙肉(あぶりにく)がよく焼けてるなどと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これ人口に膾炙(かいしゃ)する少杜(しょうと)の詩なり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...形影(けいえい)自(みずか)ら相(あい)憐(あわれ)む〕とはこれ人口に膾炙(かいしゃ)する唐詩なり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...朝夕親炙(しんしゃ)いたしておれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...浪人が釣って来た湖魚を炙(あぶ)りにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この句は人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)する句なれども俗気多くして俳句とはいふべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...桑の薪で炙(あぶ)れば蛇足を出すと...
南方熊楠 「十二支考」
...チムール諸国使節を大饗するに馬の炙(やきもの)の脚を去り...
南方熊楠 「十二支考」
...当時諺となって人口に膾炙(かいしゃ)したものであるまいか...
南方熊楠 「十二支考」
...小児ら掘り捉え炙(あぶ)り食う四葉の写真を掲げ居る...
南方熊楠 「十二支考」
...これは生だと細かくなりませんから一旦炙くのです...
村井弦斎 「食道楽」
...火にのせて炙(あぶ)るのに似ていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...九月二十三日朝又餅(もち)を炙(あぶ)りて食し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...彼らはモンテスーマに使嗾されたことを自白し王宮前の広場で火炙(あぶ)りの刑に処せられた...
和辻哲郎 「鎖国」
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