...炙(あぶ)り串廻(くしまわ)しがからからとたゆみなく鳴り...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...人口に膾炙(かいしゃ)するような御逸事と申すものも...
芥川龍之介 「邪宗門」
...余り人口に膾炙(かいしゃ)しすぎて居りますから...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...到るところで錬金術師は鞴(ふいご)を吹いたりレトルトを炙(あぶ)ったりしましたが...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...ここで尻でも炙(あぶ)ろうか」と云って...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...先発の奴僕(げなん)どもは豚を殺し羊を炙(あぶ)って...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...お絹は手炙(てあぶ)りに煙草火をいけて...
徳田秋声 「挿話」
...これ人口に膾炙(かいしゃ)する少杜(しょうと)の詩なり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...「炙(あぶ)り出しはどうして」と言いながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...例へば人口に膾炙する次の句參看...
波多野精一 「時と永遠」
...そのおばあさんの案内で吉原の近くだと云ふ炙をすゑる家へ行つてみた...
林芙美子 「玄關の手帖」
...火炙(あぶ)りだ...
北條民雄 「いのちの初夜」
...また従来から久しく人口に膾炙(かいしゃ)し来(きた)って口に慣れているので...
牧野富太郎 「植物記」
...フランクリンの凧の逸話は人口に膾炙(かいしゃ)しているが...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...そして吾家に冷羮残炙(れいかうざんしや)を供すべき賤客は無いと云つたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...つぎの諺はつねに人口に膾炙(かいしゃ)している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すべて人口に膾炙(かいしゃ)しているので...
吉川英治 「随筆 新平家」
...又餅を炙(あぶ)りて食(くら)ふ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索