...火炙(ひあぶ)りになろうとしていらあネ...
海野十三 「蠅男」
...義家の詠歌最も人口に膾炙す...
大町桂月 「白河の關」
...炙(あぶ)った奴さ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...やはり浅虫のやうに都会の残杯冷炙に宿酔してあれてゐる感じがするであらうか...
太宰治 「津軽」
... 465心をこめて燒き炙り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私が炙りましょう」と云うて女が炙ったのそうな...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
豊島与志雄 「不肖の兄」
...老女に炙(あぶ)られて脆(もろ)くも毒を吐いてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「炙(あぶ)り出しはどうして」と言いながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...左程先生に親炙する機會もなく...
西田幾多郎 「井上先生」
...日頃大達者(おおだっしゃ)と立てられてその名前は家々の守護神の様に人の口に膾炙(かいしゃ)している大紳商...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...それよりも私は両氏が各その親炙したヨーロッパ文学の影響が...
水野葉舟 「言文一致」
...また串(くし)を廻して肉を炙(あぶ)る事を教えたというも事実であろう(一七四五年板...
南方熊楠 「十二支考」
...器械がなければビフテキのように鍋で一旦(いったん)両面を炙(や)いてそれから俎板(まないた)の上で極(ご)く細かに刻みます...
村井弦斎 「食道楽」
...これは生だと細かくなりませんから一旦炙くのです...
村井弦斎 「食道楽」
...別に葱の細かく刻んだのや茗荷(みょうが)だの浅草海苔(あさくさのり)を炙(や)いて揉(も)んだのと紅生姜(べにしょうが)の細かいのだの紫蘇(しそ)だのを薬味にして...
村井弦斎 「食道楽」
...そして吾家に冷羮残炙(れいかうざんしや)を供すべき賤客は無いと云つたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たけ六尺ほどで髪の長さは踵(かかと)を隠すばかりなる女が沢蟹(さわがに)を捕へて此火に炙(あぶ)つて食ひ...
柳田国男 「山の人生」
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