...これは折角(せっかく)の火炙(ひあぶ)りも何も...
芥川龍之介 「おぎん」
...頭から襟頸から背筋へかけて炙(あぶ)られるように感じる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...炙串(うをぐし)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...先きに精美の肉炙り捧げたりしを省みず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」と小原は叔母が火を入れて出す手炙(てあぶ)りの側へ...
徳田秋声 「足迹」
...後世永く人口に膾炙する人物である...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それは宦官政治の重圧にもよる事ながら、それに対して、知識の掘り起した法則の深さに心うたれ、死を賭け、冠を白階に置いて言うことだけは言って、承知の上で煮られ、炙かれ、裂かれ、腰斬された知識人達は、何と孤独で戦わねばならなかった事だろう...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...形影(けいえい)自(みずか)ら相(あい)憐(あわれ)む〕とはこれ人口に膾炙(かいしゃ)する唐詩なり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...前の川で取った川魚を炙(あぶ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...世の常の人が偉人に親炙(しんしゃ)していると...
中里介山 「大菩薩峠」
...左程先生に親炙する機會もなく...
西田幾多郎 「井上先生」
...犢(こうし)の炙肉(やきにく)の皿を差し出したが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その温和柔順の天稟(てんぴん)をもって朝夕英国の教師に親炙(しんしゃ)し...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...サネカズラ『後撰集』の中の恋歌に三条右大臣の詠んだ「名にしおはゞあふ坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな」というのがあって人口に膾炙している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...チムール諸国使節を大饗するに馬の炙(やきもの)の脚を去り...
南方熊楠 「十二支考」
...また串(くし)を廻して肉を炙(あぶ)る事を教えたというも事実であろう(一七四五年板...
南方熊楠 「十二支考」
...すべて人口に膾炙(かいしゃ)しているので...
吉川英治 「随筆 新平家」
...炙(あぶ)った鶏の肉を裂き...
吉川英治 「宮本武蔵」
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