...戦後の都市は灰燼に帰した...
...土砂降りの雨で街は灰燼に帰した...
...自分の仕事に全くやりがいを感じず、心は灰燼になっている...
...かつては人気のあったレストランも今では灰燼に帰してしまった...
...家族が住んでいた村は、昔からあった火災の危険性を指摘されていたが、ついに灰燼に帰した...
...二年前には、薩摩の反乱のために、全市灰燼に帰し、人々は貧乏で、往来は泥だらけで木が無く、家の多くは依然として一時的の小舎がけである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それもこれも皆(みな)灰燼(くわいじん)して...
泉鏡太郎 「十六夜」
...空虚と灰燼の真ん中に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この上一切が灰燼になったら同気相求める人達と一緒に旅芸人の一団でも組織して...
辻潤 「ふもれすく」
...かくのごとく一掃されて灰燼(かいじん)になる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...フェニックスのごとく灰燼の上に新しき装いをもって立ちあがりはじめた...
中井正一 「絵画の不安」
...灰燼に帰したのである...
永井隆 「長崎の鐘」
...まんなかのペトゥルーシャの立つてゐた辺に一堆(やま)の灰燼が残つてゐるばかりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...殆ど全都を灰燼に帰したことがあった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そのために老医師が二十数年もかかって研究して書いていた論文がすっかり灰燼(かいじん)に帰したことなどを話した...
堀辰雄 「美しい村」
...たちまち灰燼となりぬ...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...不幸にも原稿の全部が灰燼(かいじん)に帰しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...灰燼(かいじん)に帰し去ったのである...
柳田國男 「地名の研究」
...かつての足利殿の屋敷はどうなった?」「もとより灰燼(かいじん)です」「二階堂の...
吉川英治 「私本太平記」
...灰燼(かいじん)とするも惜しい」と考えているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「青州の灰燼(かいじん)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...四更(こう)にかけて町じゅう灰燼(かいじん)に帰したような大騒動だったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...北京府(ほっけいふ)の大半は匪賊(ひぞく)のために灰燼(かいじん)となり...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索