...戦後の都市は灰燼に帰した...
...土砂降りの雨で街は灰燼に帰した...
...自分の仕事に全くやりがいを感じず、心は灰燼になっている...
...かつては人気のあったレストランも今では灰燼に帰してしまった...
...家族が住んでいた村は、昔からあった火災の危険性を指摘されていたが、ついに灰燼に帰した...
...どす黒い灰燼(かいじん)に沈んだりした...
芥川龍之介 「寒さ」
...すでに灰燼(かいじん)となろうとしたところを...
芥川龍之介 「白」
...足尾の家屋千数百戸すべて灰燼に帰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其邊は一面の灰燼となりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...護国堂等壮麗なる七堂伽藍(がらん)いっさいを灰燼(かいじん)に帰せしめた...
橘外男 「蒲団」
......
辻潤 「「享楽座」のぷろろぐ」
...荒凉たる周囲の灰燼と...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...勘次(かんじ)はおつぎを相手(あひて)に灰燼(くわいじん)を掻(か)き集(あつ)めることに一日(にち)を費(つひや)した...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は灰燼(くわいじん)の中(なか)から鍋(なべ)や釜(かま)や鐵瓶(てつびん)や其(そ)の他(た)の器物(きぶつ)をだん/\と萬能(まんのう)の先(さき)から掻(か)き出(だ)した...
長塚節 「土」
...物は火炎の中に灰燼(かいじん)し...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...更にまた新しい侵入者がいつも古い都市を灰燼にする習慣のあったことも考慮に入れなければならないだろう...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...殆ど全都を灰燼に帰したことがあった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ウェリントン通りからチャリングクロスに至るストランド南側は灰燼(かいじん)に帰したかもしれない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...灰燼(くわいじん)になつた屋敷跡の光景(ありさま)が彼れの心に浮んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...たちまち灰燼となりぬ...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...不幸にも原稿の全部が灰燼(かいじん)に帰しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...今や一ときに灰燼(かいじん)に帰すかと思うと...
吉川英治 「平の将門」
...大坂城の灰燼(かいじん)を惜しみ...
吉川英治 「松のや露八」
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