...戦後の都市は灰燼に帰した...
...土砂降りの雨で街は灰燼に帰した...
...自分の仕事に全くやりがいを感じず、心は灰燼になっている...
...かつては人気のあったレストランも今では灰燼に帰してしまった...
...家族が住んでいた村は、昔からあった火災の危険性を指摘されていたが、ついに灰燼に帰した...
...どす黒い灰燼(かいじん)に沈んだりした...
芥川龍之介 「寒さ」
...すでに灰燼(かいじん)となろうとしたところを...
芥川龍之介 「白」
...聞(き)けばこの村(むら)はかつて壯丁(そうてい)の多數(たすう)が出漁中(しゆつりようちゆう)に火(ひ)を失(しつ)して全村(ぜんそん)灰燼(かいじん)に歸(き)したことがあるさうで...
今村明恒 「地震の話」
...此頃での大出版と云われる剣橋(ケンブリッジ)現代史も尚だ到着したばかりの十四冊物百数十部即ち凡そ二千冊が大抵灰燼となって...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...灰燼(かいじん)になる筈であった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...其邊は一面の灰燼となりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...若干の貸家と共に二十年(一九四五)七月十日の爆撃で灰燼となつた...
土井晩翠 「「晩翠放談」自序」
...かくのごとく一掃されて灰燼(かいじん)になる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...荒凉たる周囲の灰燼と...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...觀察の態度をきめやうと思ふ時は雁と灰燼とを讀返す...
永井荷風 「鴎外全集を讀む」
...勘次(かんじ)はおつぎを相手(あひて)に灰燼(くわいじん)を掻(か)き集(あつ)めることに一日(にち)を費(つひや)した...
長塚節 「土」
...更にまた新しい侵入者がいつも古い都市を灰燼にする習慣のあったことも考慮に入れなければならないだろう...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...由緒ある邸宅を灰燼(かいじん)に帰してやれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それらの町々は灰燼に帰し...
正岡容 「東京万花鏡」
...灰燼(くわいじん)になつた屋敷跡の光景(ありさま)が彼れの心に浮んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...国家の治乱興亡の灰燼(かいじん)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...灰燼(かいじん)のほか眼にふれる物もなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...灰燼(かいじん)にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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