...灘門(なだもん)の外に動くともなく動いてゆく柳の葉のように青い川の水になって...
芥川龍之介 「松江印象記」
...派手に美(うるわ)しき声す)月の灘の桃色の枝珊瑚樹...
泉鏡花 「海神別荘」
...「ああ、灘の生一本か...
海野十三 「地球要塞」
...京橋、灘万...
高浜虚子 「五百五十句」
...「お月灘桃色(つきなだももいろ)...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...酒も灘酒(なだ)に匹敵するやうなのが出来た...
田山花袋 「朝」
...この模樣なら明日もまた雨であらうとおもつてゐて翌朝起きてみると陰晴定めない高い山の上は相模灘の方から朦々として湧き上つて來る白い水蒸氣に峯も溪も人家も埋つてしまひ...
近松秋江 「箱根の山々」
...相模灘の煙波を遠く眺めうる形勢の地勢に比ぶべくもない...
近松秋江 「箱根の山々」
...いくつもの灘(なだ)に分れているところでは...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...鹿島灘の上を驀進(ばくしん)し来(きた)る面影(おもかげ)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...下関や玄海灘へ漕ぎつけていただくのではございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...運甓居雑詠百年旧府嘆二榛荊一四面山河自作レ城 十日雲容多北走 二州水勢尽西行 遠書毎托二海商至一閑話只憑二山衲迎一羇官雖レ孤幸無レ恙 回レ頭已没幾同庚公篁渡此地名区慰二老孱一風光秀偉満二衰顔一東西来合巴回水 南北相臨鼎峙山 亜竹檀欒遶二旧郭一遺民絡繹渡二荒関一晩晴試望二公篁渡一人在二灘声嵐気間一ともに山国盆地の郡衙三次の地勢風光気象を実に即いて髣髴と描出してゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...薦被りは灘の生一本と極ってらア――ところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...熊野灘(くまのなだ)に添って紀伊水道の方へ進む...
原民喜 「壊滅の序曲」
...播磨灘(はりまなだ)の水平線と横たわる黎明(れいめい)の雲のあいだに...
吉川英治 「新書太閤記」
...対岸の金沙灘(きんさたん)で舟を下りた林冲(りんちゅう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金沙灘沖(きんさたんおき)の水戦は展開され...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金沙灘(きんさたん)の対岸の茶店から報(し)らせがありました...
吉川英治 「新・水滸伝」
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