...鳥の影一つ見えない大灘(おおなだ)を漂うて...
泉鏡花 「印度更紗」
...遠州灘めがけて進んで行った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...十八原籍地 兵庫県姫路市竪町二〇番地現住所 神戸市灘(なだ)区青谷四丁目五五九番地野村巳之吉(みのきち)明治廿六年九月生学歴 大正五年東京帝大農科卒業現職 兵庫県農林課勤務水産技師家庭及ビ近親関係 大正十一年田中家ノ次女徳子ヲ娶(めと)リ一男一女ヲ生ム...
谷崎潤一郎 「細雪」
...相模灘の煙波を遠く眺めうる形勢の地勢に比ぶべくもない...
近松秋江 「箱根の山々」
...このような訳ですから広い灘と灘を連絡する海峡の両側の海面の高さが時刻によって著しく違うようなところも出来ます...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...急灘(きゅうなん)を落ち尽すと向(むこう)から空舟(からふね)が上(のぼ)ってくる...
夏目漱石 「虞美人草」
...暮れ行く相模灘(さがみなだ)を眺めやりました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...灘の生一本、血のようなオランダの赤酒、乳のようなスペインの白酒、無いものは御座いません」梅仙女は寄り添うように、膝を少し崩して、ビードロの徳利を上げました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...灘(なだ)の生一本を取寄せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相模灘でゆくえ知れずになってしまいました...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...周防灘の姫島付近の河豚が一等味がよく...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...「帰程忽及大猪水、水阻始通灘猶駛、渉夫出没如鳧、須臾出険免万死」の初四句は、当時渉河(せふか)の光景を写し出して、広重の図巻を展(の)ぶるが如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...玄海灘で褌(ふんどし)の洗濯をします...
夢野久作 「爆弾太平記」
...相模灘(さがみなだ)の水平線に君臨しだしてきたけしきが...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひびき灘(なだ)ことし...
吉川英治 「私本太平記」
...金沙灘(きんさたん)の向う地まで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あすこに灘(なだ)の樽(たる)がみえるようだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...灘波(なにわ)の葦を拓(き)り開いたのも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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