...月の灘(なだ)の桃色の枝珊瑚一株...
泉鏡花 「海神別荘」
...玄海灘に出たということだけは...
梅崎春生 「狂い凧」
...遠州灘(えんしゅうなだ)へ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...富士山を崩して相模灘(さがみなだ)を埋めようとしたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにがなんでも灘田圃へ連れて行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼雄となって我に寇(あだ)なすものを禦(ふせ)ぐべく熊野灘の底深く沈んだこの伯父の遺骨のことであった...
中島敦 「斗南先生」
...専属の料理番として大阪の灘万(なだまん)の主人など...
野村胡堂 「胡堂百話」
...七歳のおそのやんが生(き)一本の灘(なだ)の銘酒を五合ばかり飲んで...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...備後灘(びんごなだ)...
原民喜 「壊滅の序曲」
...下関が集散地になっているだけで、河豚は瀬戸内海はもちろん、玄海灘でも、どこの海でもとれる...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...村の人々は山火事と間違えて騒ぎ立てた(三重県熊野灘沿岸南部踏査概報)...
武者金吉 「地震なまず」
...酒なら灘の生一本...
森本薫 「華々しき一族」
...それから眞山君は予等を老虎灘の景勝へ導かれたが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...播磨灘の沖あいまで」と...
吉川英治 「私本太平記」
...ひびき灘(なだ)ことし...
吉川英治 「私本太平記」
...八幡船(ばはんせん)が遠州灘(えんしゅうなだ)へかかった時から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼は早くも鴨嘴灘(おうしたん)から船に乗りかけていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あすこに灘(なだ)の樽(たる)がみえるようだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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