...名を知らぬ灌木が芽を出してゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...やつと灌木(くわんぼく)の高さしか無い柊(ひひらぎ)よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...これで滋養灌腸が旨(うま)く収まらなかったら...
高浜虚子 「子規居士と余」
...戰を挑むをわれに憚らむ』 655陳じ終ればおの/\は二重の盃に灌酒しつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...焼け残った灌木が芽を出し...
豊島与志雄 「崖下の池」
...灌水器(かんすいき)と剣とに再び柄をすげること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まどろむように横(よこた)わった草山のあちらこちらに落葉したのや黄葉しかけた灌木が小松の緑にまじってるのがちょうどいろいろの貴い毛皮をもった獣が自然に睦みあって草をくってるようにみえる...
中勘助 「島守」
...土塀の崩れた土から生えた灌木や芒(すすき)の茂りまたは倒れた石の門に這いまつわる野蔦(のづた)の葉が無常を誘う夕風にそよぎつつ折々軽い響を立てるのが何ともいえぬほど物寂しく聞きなされた...
永井荷風 「伝通院」
...更に灌漑と工業用水とに使っただけでも北海道の生産即ち国の生産は...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...猫間犬丸は道灌山の崖したの...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...この灌木の中に居るのが怪(おか)しい...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...とつとと歩きながらそのコッテエヂの前を通り過ぎて灌木の中に消えていつた...
堀辰雄 「巣立ち」
...湿地を乾しあげる灌漑溝と...
本庄陸男 「石狩川」
...竹の花禾本科植物中特異の状貌を呈して殊に喬木あるいは灌木を成す者...
牧野富太郎 「植物記」
...南は薩州日置(ひおき)郡伊作村の与倉という部落にも清い泉の湧(わ)いて田に灌(そそ)ぐのがある...
柳田國男 「地名の研究」
...そして身躰前面の微妙な部分に対する灌水(かんすい)と...
山本周五郎 「思い違い物語」
...そのいみじき灌奠(ラバシヨン)の余沫(よまつ)は枝より...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...矮(ひく)い灌木かなにかのやうに思つてゐたのが...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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