...それは瀝青(チャン)らしい黒枠の中に横文字を並べた木札だった...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...瀝青(れきせい)の波は...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...瀝青(チャン)が板の接目(つぎめ)で泡立っていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...見るからに屈強そうな丈も高ければ体格も大きく瀝青黒(れきせいこく)のような皮膚をしていかにも北西森の住人にふさわしい人々ばかりであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...瀝青(チャン)のように...
田中英光 「オリンポスの果実」
... 275漫々として限りなき潮を下に瀝青の色を深めて寄する雲すごき颶風を誘ふ時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...首を吊られた死体に瀝青を塗るとは!けれどもそれはまだ多少理屈に合う...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...瀝青(チャン)を塗った柳編みの屋根のついてる一種の従軍行商人の小さな車のようなものが止まっていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...瀝青(チャン)を塗った庇帽(ひさしぼう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...瀝青(れきせい)のように濃くなった血液のため...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...消防隊の人たちは瀝青(れきせい)のたいまつを持って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...瀝青ウラン鉱からラジウムを引き出すことに成功した彼らが...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...車道の土瀝青(アスファルト)の上を音もせで走るいろいろの馬車...
森鴎外 「舞姫」
...車道の土瀝青(チヤン)の上を音もせで走るいろ/\の馬車...
森鴎外 「舞姫」
...マダム・レムブルグが瀝青(れきせい)の浮いた黒襦子(くろじゅす)の着物をつけて朝のミルクのなかで接吻をすると...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...彼は寝台のなかで外出着をつけて胸には瀝青を鍍金(めっき)した勲章をぶらさげていた...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...しかも必要なところには石よりも堅い瀝青セメントが用いてある...
和辻哲郎 「鎖国」
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