...大活動(だいかつどう)に瀕(ひん)せるヴエスヴイオを訪(と)ひナポリから郵船(ゆうせん)筥崎丸(はこざきまる)に便乘(びんじよう)し...
今村明恒 「地震の話」
......
今村恒夫 「鋼鉄」
...瀕死(ひんし)の戸倉老人が...
海野十三 「少年探偵長」
...唄合戦の揚句に激昂した恋敵(こいがたき)の相手に刺された青年パーロの瀕死の臥床で「生命の息を吹込む」巫女(みこ)の挙動も実に珍しい見物である...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...末広重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野広中氏の一派を脱党せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由党をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由党は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の欠乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...瀕死(ひんし)の彼の頭のそばには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...瀕死(ひんし)の境にいるのではないかとさえ見られるのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...瀕死の蝶さへ渇望(かわき)はもつ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...それを敗戦後の瀕死の国情下において...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
......
原民喜 「魔のひととき」
...抵抗できなくなっている瀕死の兵隊を順々に片付けていった...
久生十蘭 「ノア」
...日本の文学が瀕している危機にたいして黙っていられないはずであろうと思えた...
宮本百合子 「ある回想から」
...当の対手は敵役に決闘をしかけられ既に瀕死...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしはこうした連中に取りまかれたきわめてみじめな瀕死の人をたくさんに見た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまや餓死に瀕している全城数千の人命を助けるというにある...
吉川英治 「黒田如水」
...曹操の大軍に囲まれて危殆(きたい)に瀕(ひん)した折...
吉川英治 「三国志」
...崩壊に瀕した元王朝の勢力とはあまり接触しなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼らはついにいかなる意味の生活をも築き得ない危険に瀕している...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??