...雨が降っていたので、彼は濡れ鼠のようにビショビショになって帰ってきた...
...あの日は雨が降り続いたので、私は濡れ鼠のように家に帰った...
...突然の雨で、私たちは濡れ鼠のようになってしまった...
...彼女は傘を忘れたため、濡れ鼠になってしまった...
...濡れ鼠のように風呂場から飛び出してきた彼を見て、びっくりした...
...それからまた自分も濡れ鼠になって堀のなかに飛びこんだり...
海野十三 「東京要塞」
...彼は泥深い堀の中へ投げこまれて濡れ鼠になって這いあがり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は濡れ鼠となったが...
鷹野つぎ 「窓」
...全身濡れ鼠になつても平気で...
太宰治 「津軽」
...まさしく濡れ鼠のすがたである...
太宰治 「令嬢アユ」
...彼女は先刻アッパッパのようなワンピースを泥だらけにして濡れ鼠(ねずみ)で帰って来たのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「友吉兄哥(あにい)、嫁御はどうした」「驚くぜ、おい、濡れ鼠になって、仏様を抱いて来る聟を、何処(どこ)の嫁が神妙に待って居るものか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...濡れ鼠になつた兵馬玉枝の姿を哀れと見ながらも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道々の話の面白いことといふものは――」「濡れ鼠の道行なんてのは新しいな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――まア/\濡れ鼠になつても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全く文字通りの濡れ鼠です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...濡れ鼠になって帰って行きました」「それっ切りか」「三人目は小三郎さんで――これは雨が小止みになってから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...濡れ鼠になって着崩れて居ても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆき子はすつかり濡れ鼠になつて疲れてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...濡れ鼠になつて、外套も着ないで、リュックを背負つてゐる若い女を見て、寝巻きを着た男は、吃驚(びつくり)したやうな様子で、ゆき子を眺めた...
林芙美子 「浮雲」
...いわゆる濡れ鼠を乾かす用に立つものではないかと恐れております...
穂積重遠 「法窓夜話」
...寒さも忘れて濡れ鼠のまま小圓太はお辞儀をした...
正岡容 「小説 圓朝」
...濡れ鼠になった清人は...
吉川英治 「山浦清麿」
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