...僕は当時僕の弟の転地先の宿屋の二階に大腸加答児(だいちょうかたる)を起して横になっていた...
芥川龍之介 「春の夜」
...これなら籠の中で鼠が腸加答児(カタル)をやっても大丈夫です」「うむ...
海野十三 「軍用鼠」
...芸妓といふものは大抵慢性喉頭加答児(かたる)に罹(かゝ)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...幸子はいつも冬の間に気管支加答児(カタル)を患(わずら)う癖があり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...表面大腸加答児と云うことにして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最初は軽い腸加答児ぐらいに考えていたのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ある年は母がひどい腸加答児(カタル)に罹って半年ほど後までも祟られた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...最近感冒から気管支に加答児を起した危険な二週間...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...」その三――或る夏重夫は激しい胃腸加答児に罹った...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...病気は気管支加答児だけで...
豊島与志雄 「反抗」
...次で気管支加答児と肺炎とを併発した...
豊島与志雄 「二つの途」
...肺尖加答児(カタル)を病んだこともあるそうだった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...九月三日「明日は出発せんと云ふに頭重く心地悪敷ければ片山医師の診察を乞ふに肺尖加答児(カタル)なりとの事なり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...先生の肺尖加答児も...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...急性胃腸加答児(かたる)だというんだ...
野村胡堂 「死の舞踏」
...胃壁に慢性加答児の痕跡...
久生十蘭 「泡沫の記」
...胃壁にあらわれた慢性加答児と暗色の血液は...
久生十蘭 「泡沫の記」
...かてて加えて持病の慢性膓加答児(ちょうかたる)でべったり床に就いて了った良人(おっと)を...
細井和喜蔵 「女給」
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