...G中尉の心づかいで濠洲産のコンデンスド・ミルクが贈られたこともあり...
石川欣一 「比島投降記」
...濠洲(ごうしゆう)等(とう)に分(わか)れてゐる...
今村明恒 「地震の話」
...人跡(じんせき)まれなる濠洲(ごうしゅう)の砂漠の真只中(まっただなか)である...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...この広大なる濠洲の土の下に埋没(まいぼつ)している鉱物資源を掘り出し...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...幸(さいわ)いに八千噸(トン)ばかりの濠洲汽船が今出帆しようとしていたところなので...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...國は濠洲メルボルン市...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...エンジンの改良なしに脱却するための方法はないか? 実は問題は一八五一年に次のような形で提起されたのである――政府補助金なしに英濠間の汽船航路をいかにして実現せしむべきか?この年濠洲のヴィクトリアで金鉱が発見された...
服部之総 「黒船前後」
...契約期限の切れた濠洲帰りの潜水夫を船長にしてダイバー・ボートの船団を組織した...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...濠洲側はすっ恍(とぼ)けているから世間には知れないが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...濠洲人の経営者が一シーズン前払いで百ポンドなどと馬鹿な釣りあげかたをしてしまったので...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...濠洲ウィスキーとお持たせの正宗をチャンポンに飲んではしゃいでいたが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...シンガポールで死のうと、濠洲で死のうと、残されたものの上に及ぼす影響に、さしたるちがいがあるわけでもない...
久生十蘭 「手紙」
...濠洲へ商売に行くかな!」といいました...
久生十蘭 「手紙」
...間もなく濠洲クィーンスランドの北端へ舟をつけることができるのであります...
久生十蘭 「手紙」
...ニュウ・オランダ(濠洲の古名)の海岸に沿って...
久生十蘭 「南極記」
...二度目に濠洲へ行った其の帰りだった...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...濠洲からダアバンまでのワラタの揺れ具合いで...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...海事裁判と言っても、生存者も証拠も何ひとつないのだし、それに会社支店の関係者、証人としての他船の船員などは、みな遠く濠洲、南亜から呼ばれて来るので、開廷は延び延びになり、事件後一年半を経た一九一〇年十二月十六日、倫敦のカックストン会館でひらかれた...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
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