...窕子は登子と式部卿との仲がかなりに濃厚であるのをよく知つてゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...複雑極まる社会人間に関する場合に最も濃厚であるが...
寺田寅彦 「学問の自由」
...実用を離れた真理の探究という感じが濃厚である...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...特に大戦争下などにはその虞れが濃厚であるとも思われるので...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...わが国ではかなり濃厚である...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...その関係は蜜よりも濃厚であるべき筈です...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...アマチユアとしてのヂレツタンチズムが濃厚である...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...師弟の間は情誼が極めて濃厚であると思う...
森鴎外 「夏目漱石論」
...琉球的な雰囲気が濃厚である...
山之口貘 「チャンプルー」
...土佐派は特に彩色が濃厚であるだけに...
山本笑月 「明治世相百話」
...いい機会をつかまえて襲(よ)せてきたらしい気色(けしき)が濃厚である...
吉川英治 「親鸞」
...写実的気分も濃厚であるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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