...水を加えたときに乳濁する...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...王給諌の方では王侍御が言葉を濁すのは確かに宰相がいって何かもくろんでいるから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...詞(ことば)を濁す...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...あの人も不幸続きで……と依田氏は言葉を濁すのである...
豊島与志雄 「田舎者」
...御父さんから旨(うま)いものをちょうだいして」とやっと御茶を濁す事もあった...
夏目漱石 「行人」
...何人(だれ)にも程よくお茶を濁すものは...
新渡戸稲造 「自警録」
...そんなことかも知れませんがね」辰三はムニヤムニヤと言葉尻を濁すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御茶を濁すことにした...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...弁解(いいわけ)がましく語尾を濁す...
久生十蘭 「魔都」
...憶測をまぜた想像的な記事や悲劇的なニコラス二世の小伝をつづるくらいのところでお茶を濁すしかなかった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...いつも考えないようにしています……」ジェシはこれ以上言葉を濁すわざがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...意識が半分混濁するときがあるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...」「あんまり川を濁すなよ...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...「あんまり川を濁すなよ...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...「あんまり川を濁すなよ...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...」定めしこう云うような表情が彼女の笑顔を濁すことだろうと矢代は思ったが...
横光利一 「旅愁」
...そこは藤夜叉も口を濁す風なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――おばさん、私も今では弦之丞様の素姓や、お前のご亭主の万吉さんが、何をもくろんでいるのかぐらいは、うすうす知っているのだから、その法月さんの居所を、私だけに、そっと教えておくれでないか――ね、後生(ごしょう)だから」弦之丞の居所を教えてくれという、そのお米の様子が、いつになく真剣なのに、お吉はひそかに妙に思って、「さあ、それは私にも……」と、口を濁すと、たたみかけて、「知っているのだろう、え、お吉」お米の眼が粘(ねば)りこく追求してくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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