...『いづれ、ゆつくり考へて見申さむ』と、お茶を濁す...
大町桂月 「夜の高尾山」
...れいに依つて言葉を濁す...
太宰治 「お伽草紙」
...王給諌の方では王侍御が言葉を濁すのは確かに宰相がいって何かもくろんでいるから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...よいおかただけれど……と言葉尻を濁すので...
豊島与志雄 「無法者」
...よろしくやって「不可抗力」ということにしてお茶を濁すのが礼儀なのである...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...いっその事彼に自分の手柄話をしゃべらして御茶を濁すに若(し)くはないと思案を定(さだ)めた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何人(だれ)にも程よくお茶を濁すものは...
新渡戸稲造 「自警録」
...憶測をまぜた想像的な記事や悲劇的なニコラス二世の小伝をつづるくらいのところでお茶を濁すしかなかった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...お茶を濁すのが関の山だった...
火野葦平 「花と龍」
...いつも考えないようにしています……」ジェシはこれ以上言葉を濁すわざがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...意識が半分混濁するときがあるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「あんまり川を濁すなよ...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...それに反して斯う云ふ風な仕事をしまするのは國語を濁すのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...なんとなく言葉を濁すような感じだったが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...自然矢代も妹にだけは言葉を濁す癖があった...
横光利一 「旅愁」
...むかしの主従関係を口にして空気を濁すということは...
横光利一 「旅愁」
...最後には盆の底が見えないまでに混濁する...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――おばさん、私も今では弦之丞様の素姓や、お前のご亭主の万吉さんが、何をもくろんでいるのかぐらいは、うすうす知っているのだから、その法月さんの居所を、私だけに、そっと教えておくれでないか――ね、後生(ごしょう)だから」弦之丞の居所を教えてくれという、そのお米の様子が、いつになく真剣なのに、お吉はひそかに妙に思って、「さあ、それは私にも……」と、口を濁すと、たたみかけて、「知っているのだろう、え、お吉」お米の眼が粘(ねば)りこく追求してくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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