...それがあたまの上をすうすう通ってながれていきました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...風はすうすう通って...
泉鏡花 「霰ふる」
...すうすうと風が吹き抜けるような気がする...
梅崎春生 「風宴」
...すうすうと通っちまうさ...
海野十三 「宇宙の迷子」
...どこからか息がすうすう抜けているような...
海野十三 「海底都市」
...すうすうと気もちよさそうないびきまでかいて...
海野十三 「爆薬の花籠」
...場内の空気は街頭を流れるすうすうした風と変りがなく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...口のあたりはまるで薄荷水でも滴(た)らしたようにすうすうしていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...すうすう風の這入(はい)って来る食堂車でまずい食事をする...
永井荷風 「夏の町」
...すうすう寝てしまった...
夏目漱石 「三四郎」
...すうすうと逃げて行くように思われる...
夏目漱石 「夢十夜」
...沈着などと号するお客様がすうすうと蒸発して行く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...股(また)の中へすうすうと風がはいって来る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...舌で前歯をすうすうと吸ひながら...
林芙美子 「瀑布」
...」かう云つて彼は口をすうすう云はせた...
平出修 「瘢痕」
...なんだか氣持がすうすうしてくる...
堀辰雄 「恢復期」
...なんだかその鏡のなかを黒い影がすうすうと横切るので...
堀辰雄 「山日記 その一」
...網は時々風にやぶれたりごろつきのかぶとむしにこわされたりしましたけれどもくもはすぐすうすう糸をはいて修繕(しゅうぜん)しました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
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