例文・使い方一覧でみる「損なう」の意味

...たまたま少しやり損なうと直（す）ぐにこれを責める... たまたま少しやり損なうと直ぐにこれを責めるの読み方
大隈重信「政治趣味の涵養」

...男というのはしばしば女性や状況を理解し損なうものであると……我々が直面させられる多くの男性諸氏に付き物の耽溺行為のこと……「ねえ...
O. H. ダンバー　O. H. Dunbar The Creative CAT 訳「長い部屋」

...肝心な瞬間に星の通過（トランシット）を読み損なうようなことさえあった... 肝心な瞬間に星の通過を読み損なうようなことさえあったの読み方
寺田寅彦「喫煙四十年」

...この頃でもやはりときどきは「鷹を貰い損なう」ことがあるような気がするのである...
寺田寅彦「鷹を貰い損なった話」

...当時この道庵の右に出る奴は無（ね）え……人を見損なうと承知しねえぞ」といって... 当時この道庵の右に出る奴は無え……人を見損なうと承知しねえぞ」といっての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ことによるとやり損なうなと疳（かん）づいたと見えて... ことによるとやり損なうなと疳づいたと見えての読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...お前の財産を損なうようなら... お前の財産を損なうようならの読み方
バルザック　Honore de Balzac 中島英之訳「ゴリオ爺さん」

...見損なうなよ」などと啖呵（たんか）をきる... 見損なうなよ」などと啖呵をきるの読み方
久生十蘭「我が家の楽園」

...それは彼の浸っている愉快な気持を少しも損なうものではなかった...
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...少しも損なうことなく別の紙に写すというやり方ですかな... 少しも損なうことなく別の紙に写すというやり方ですかなの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「くちなしの花」

...乗り損なうような醜態は演じなかった... 乗り損なうような醜態は演じなかったの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「墓地へゆく道」

...見損なうにも程があるぞ」「どうぞどうぞ... 見損なうにも程があるぞ」「どうぞどうぞの読み方
夢野久作「近世快人伝」

...滅多（めった）にお客を見損なう男じゃないがなあ... 滅多にお客を見損なう男じゃないがなあの読み方
夢野久作「焦点を合せる」

...俺ッちを甘く見損なうッてこともあらあ... 俺ッちを甘く見損なうッてこともあらあの読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...「見損なうな！　俺を」一喝（かつ）... 「見損なうな！　俺を」一喝の読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...「見損なうなっ」いきなり拳（こぶし）を侍の横顔へ見舞って... 「見損なうなっ」いきなり拳を侍の横顔へ見舞っての読み方
吉川英治「親鸞」

...「見損なうな」と... 「見損なうな」との読み方
吉川英治「梅里先生行状記」

...あるいは見いだし損なうであろうもののことだった... あるいは見いだし損なうであろうもののことだったの読み方
H. P. ラヴクラフト　H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳「狂気の山脈にて」

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