...その激越なる口調に当時の流行に対しいかに私が反撥心を持ったかがわかる...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...激越な燃ゆる魂の動きを聴き遁さないことである...
薄田泣菫 「独楽園」
...*俳句は激越な文学ではない...
高浜虚子 「俳句への道」
...激越な調子で議論をし合っている...
林不忘 「安重根」
...恋にとらわれてる激越なこの青年は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その主義の荒唐無稽(むけい)な激越な極端にまで押し進めて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの激越な事変は戦陣の雲霧のごとくナポレオンの眼前を過ぎ去ったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...激越な調子で先生に食つて掛かつた...
南部修太郎 「猫又先生」
...真名古としては破天荒ともいうべき激越な調子で長々と独白をつづけていたが...
久生十蘭 「魔都」
...彼はぱっと一足あとへさがって、片方の腕を黒外套の蔽いからはねのけると、激越なしぐさで、その腕を長くさしのべて、妙にゆがんだ、痙攣的にぶるぶるふるえる手で、陳列のほうを、飾り窓のほうを、あの大評判のマドンナの画がおいてある方角を指さした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...若い蒼白な天才たち――夢の犯罪者たちが腕をこまぬいたなり、物思いにふけっている、あの斜めになった屋根部屋まで、孤独の、激越な、心をむしばまれた芸術家たちが餓えながらも昂然と、たばこの烟の中で、最後の荒涼たる理想と闘っている、あの安価に、しかも意味深く装飾せられた工房まで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...その辞句はすこぶる激越なものだったという...
吉川英治 「三国志」
...激越な問答が交わされたかと思うと...
吉川英治 「私本太平記」
...激越な辞句をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...激越な事を云い出すのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どんな激越な吟味(ぎんみ)ぶりかと思いのほか...
吉川英治 「源頼朝」
...ふいに激越な声で叱ったのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...老先生は激越な声で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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