...驕慢な者に對して憤激する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そこいらから起こる人声や荷橇(にぞり)の雑音などがぴんぴんと君の頭を針のように刺激する...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...しかしながら物に触れて激する時には...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...降るのは見えないが時々目の中にはいって刺激するので気がついた...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...ドストエフスキーも亦――無論別な仕方でではあるが――同じく人間性を刺激する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...批評も亦おのずから激するのが批評家の客観的公正なのである(「時評」・「月評」・其の他の批評上の意義に就いては他日)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...クリストフは無生産のうちに閉じこもっていなければならないのであろうか? そんなことだったら彼は憤激するに違いなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして彼の心をなお刺激するために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神経の弦を刺激する弦の震えをであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...特に感激するもの有之候...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに激するところがあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...解(わか)れば解(わか)る程激する気にならなかつた...
夏目漱石 「それから」
...よき友人を持ったことに感激するだろう...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...私は実際ひどく感激する性だつた...
北條民雄 「鬼神」
...民心を刺激すること寡(すく)なくしてしかも易俗移風の効多きものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...父親を知らぬ孫の巧みなオルガンの弾奏振りに感激するのであつた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...稀なもの困難なものほどこれを刺激するものはないということを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少しは読者の興味を刺激するに足る経験や観察を書き洩(もら)さずに置いたものを...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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