...ゆっくりとした流れに身を任せ、澪標に従い川下へと漕ぎ出す...
...澪標を見失わないよう、息継ぎも急がずに深呼吸をしながら泳ぐ...
...目的地への途中で澪標に迷ってしまい、地図を頼りに探し続けた...
...雨風が強く、澪標を見失ってしまったため、驚くことに野宿せざるを得なくなった...
...澪標を当てにしていたが、意図しない方向へ船が流されてしまった...
...それの留まりそうな澪標(みおつくし)もない...
泉鏡花 「海の使者」
...充ち満ちた構内に澪標(みおつくし)のごとく千鳥脚を押据えて憚(はば)からぬ高話...
泉鏡花 「婦系図」
...あるいは澪標(みおつくし)のごとく...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...これを源氏の「院より御気色あらむを」(澪標)などと云う用法とは見事に異ったものである...
中井正一 「言語は生きている」
...海の中へ澪標(みお)のように杭を打ち...
久生十蘭 「ノア」
...また澪標(みおつくし)のツクシである...
柳田國男 「地名の研究」
...思うには地形に基いて山に从(したが)ったが元の字は標で澪標(みおつくし)のツクシすなわち榜示(ぼうじ)の義であろう...
柳田國男 「地名の研究」
...海中に澪標を立つとあるのが初めで『万葉』には水咫衝石の字を宛(あ)つと『和訓栞(わくんのしおり)』に言ってある...
柳田國男 「地名の研究」
...難波の津の澪標がこれを証明する...
柳田國男 「地名の研究」
...澪標(みおつくし)のツクシであって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...まことに便利なる澪標(みおつくし)であるが...
柳田国男 「雪国の春」
...川尻の澪標木(みおつくし)のあたりまで浮かび出るのである...
吉川英治 「治郎吉格子」
...すぐ近くには川口の澪標(みおつくし)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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