...しかしどうせ何んでも自分でやらないじゃならない学校だからかまわないといえばかまわないことだが……今日は少しはいいの」澄んで底力のある声が...
有島武郎 「星座」
...『信吾さん!』と四辺(あたり)憚からぬ澄んだ声が響いて...
石川啄木 「鳥影」
...蓑虫1空は藍色に澄んでいる...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...非常に澄んではいない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...生一本なそして澄み切つた美しさ...
竹久夢二 「砂がき」
...心はいよ/\澄んで...
種田山頭火 「其中日記」
...澄子に引張られて下りてきた...
豊島与志雄 「変な男」
...清澄の茂太郎が両国へ現われるのと前後して...
中里介山 「大菩薩峠」
...澄まして刻煙草(きざみ)を雁首(がんくび)へ詰めた...
夏目漱石 「明暗」
...而も互の動悸を聴きわけるほどの澄徹さを以て...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...何となくボーイ面して澄してゐる...
林芙美子 「瀑布」
...五月の空は深く澄みきって...
火野葦平 「花と龍」
...よく澄んだあだっぽい目が...
正岡容 「寄席」
...はっきりと澄んだ光を帯びた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さアてとか何んとかいって澄しているんだが...
横光利一 「上海」
...森閑として春浅き樹海にはただ鳥の音が澄んで聞えるだけだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どんな声にとり巻かれても知覚がないように澄ましていることがある...
吉川英治 「親鸞」
...その澄みきった耳は最前からの物音を知らぬはずはないが...
吉川英治 「親鸞」
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