...威張って澄ましてもおられよけど...
岩野泡鳴 「戦話」
...その天井は青く澄んで...
海野十三 「三十年後の世界」
...澄んでいたか」「何ともそこは...
江見水蔭 「備前天一坊」
...澄子さんを殺した幽霊犯人の正体が...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...ついさつきまでは澄み切つた空気の底にくつきりと襞(ひだ)を重ねてゐたのが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...或る朝澄子が喫驚したことには...
豊島与志雄 「変な男」
...澄子は泣きやめて...
豊島与志雄 「変な男」
...明治節の空は高く澄み上って...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...それでも細君は澄ましていた...
夏目漱石 「道草」
...世ことごとく濁(にご)れり我独り澄(す)めり底(てい)の考えに逆上する...
新渡戸稲造 「自警録」
...澄子の哀れにしぼんだやうな遺骸を敷布で卷いて部屋の隅に置いた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...同日の條武州者着于手越驛云々また今日晩景秀澄自美濃國(去十九日遣官軍所被固關方之也)重飛脚於京都申云...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...……気の毒なものだな」「などと澄ましていてはいけません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...艶(えん)に澄み切った清楚(せいそ)な感じのする聡明(そうめい)らしい顔ではあるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...旅帰りの椋鳥(むくどり)は慰め顔にも澄ましきッて囀(さえず)ッている...
山田美妙 「武蔵野」
...全山貝殻の裏のような淡い七色の光りを放った絶壁が浮雲に中断され澄み渡った空の中に聳えている間を曲り曲って行くのだった...
横光利一 「旅愁」
...しいて取り澄ます...
吉川英治 「私本太平記」
...何処までも澄んだ蒼穹が訪れた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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