...鳥(とり)が自分(じぶん)のすぐ下(した)に澄(す)んでいる水(みず)の中(なか)に見(み)つけたものは何(なん)でしたろう...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...お正月のような澄んだ明るさは...
梅崎春生 「風宴」
...やっつけたな」耳を澄せば遙(はるか)に鐘の声が聞えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
......
千家元麿 「自分は見た」
...こゝろしづかにさびしく澄みわたる...
種田山頭火 「其中日記」
...それを知らぬ顔で夫人は澄ましこんでいるのである...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...他の窮處を見澄まして始めて自ら起つこと是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...バンドのつまらない音楽に耳を澄した...
豊島与志雄 「常識」
...静かに澄んだ目差...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...「取り澄ましてる女ぢやないか?」富岡が吐き捨てるやうに云つた...
林芙美子 「浮雲」
...行い澄ました顔でひねもす長い胴着を編みかえし...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...」「いやに澄ましてるばかりでねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...白雲の影ひとつ見あたらぬ澄みきつた青空であつた...
牧野信一 「南風譜」
...何かこのごろは身の周りがよく澄んだ青空で装われているようだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...実(じつ)はやはり冷(つめ)たく美(うつく)しく澄(す)んでいるのです...
宮沢賢治 「貝の火」
...今はまあ堅そうに澄ましてるけど...
山本周五郎 「契りきぬ」
...私は絶対に賛成できません」「よく申した」曹操の頭脳は明澄(めいちょう)である...
吉川英治 「三国志」
...阿波へ入りこもうの間諜のと申すような身柄ではございませぬ」穏やかにいい澄ました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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