...澄み切つた秋の大空の...
石川啄木 「葬列」
...真澄は眼を(みは)ってそれを見つめた...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...僕に貸してくれないかね」女はちょっと指に眼をやって後(のち)に真澄の顔を見た...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...午近くなって、澄、井、藤の三君来庵、渋茶をすゝって雑談してゐるところへ、噂の清君来訪...
種田山頭火 「松山日記」
...冬の空気が澄んでいた...
徳田秋声 「黴」
...今朝の清澄な心にふと思い出された...
徳田秋声 「縮図」
...怒るも、泣くも、笑うも、澄すも、ただ己が全心を捧げて以て人に接するのみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...所が澄子の杞憂は...
豊島与志雄 「変な男」
...深い清澄な池の底から...
豊島与志雄 「北支点描」
...こんよりと底澄みのしたきめの細かいその果汁はさながら崑崙(こんろん)の玉を溶かしたかのようにみえる...
中勘助 「胆石」
...澄み切った空の色など...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...主人の妹のお松が取り澄まして入って来るのと一緒でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ともかく彼の言うことに耳を澄ませて聞くようにしたいんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...――凝つと耳を澄すと...
牧野信一 「小川の流れ」
...大気はおだやかな海のように澄んでいる...
百田宗治 「五月祭の朝」
...じつと耳を澄まして聞かねばならぬ声がある……聞きたい聞きたい声がある……遠い星あかりのやうな声...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...何かに耳を澄ましていたので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一痛いばかりに澄み切った青空に...
蘭郁二郎 「地図にない島」
便利!手書き漢字入力検索