...彼はながい間じッと耳を澄して聞いていた...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...十五日にも亦澄見参り...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...水は清澄で青く、岩は重なり合い、坂は急に、景色は驚く可きものである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...色彩を好む我々には頼りない程澄み渡つて居る...
石川三四郎 「土民生活」
...一年中の給料を貯金したので着物を買って来てうまく名流令嬢になり澄ましているマニキュア・ガアルや...
谷譲次 「踊る地平線」
...磨(と)ぎ澄ました霞が浦の鏡一面...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...蔦子は島村のところでは一生懸命にとり澄していたが...
豊島与志雄 「死の前後」
...その清澄な眼で人の下心をも洞見(どうけん)したので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あれから何だか変じゃなくって?」と澄子は母へ云った...
豊島与志雄 「変な男」
...それで澄子も遂に決心して...
豊島与志雄 「変な男」
...「山神奇童 清澄の茂太郎」とあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...澄ました顔でまた戻って来ました...
夏目漱石 「こころ」
...澄子の浴衣がぶらさがつてゐる...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...これを澄(す)んだ泉の水にたとえた人がいますが...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...私は冬の澄んだ月が雪の上にさした無色の風景が身に沁(し)んで好きに思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鼾の声を充分に聞澄まして...
山本周五郎 「松林蝙也」
...全身の好奇心を傾けながら耳を澄ましている私自身を発見したのであった...
夢野久作 「一足お先に」
...眼も常に澄まない色をしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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