...たとへば澄見は秀林院様に...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...遠方の山、嵯峨たる岩、絵画的な舟や家、植物の豊富な色と対照、澄んだ青い水と、濃い褐色の海藻とは、芸術家の心をよろこばせるに充分であろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...上澄(うはずみ)のいゝ處(ところ)を吸(す)つて滓(かす)を讓(ゆづ)る...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...澄太君と黎々火君だ...
種田山頭火 「其中日記」
...澄子は今井を呼んできた...
豊島与志雄 「変な男」
...澄子は立上って、自分でも訳の分らないことを考え込みながら階下に下りていった...
豊島与志雄 「変な男」
...「あ!」と言ったのは清澄の茂太郎で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ありゃ清澄の茂太郎だ」とつぶやきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて水の澄んだゆるやかな流れに出会う...
中谷宇吉郎 「異魚」
...これが当然だと澄ましていました...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...五十一彼の眼が冴(さ)えている割に彼の頭は澄み渡らなかった...
夏目漱石 「道草」
...あの混濁のなかに一つの清澄が棲(す)んでいて...
原民喜 「秋日記」
...そこからべつな澄(す)んだ景色が見えて来ていた...
室生犀星 「生涯の垣根」
...澄んだ双眸(そうぼう)が...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...そこで耳を澄まして扉(ドア)を開くと...
夢野久作 「一足お先に」
...空気は清澄で、街は閑雅、静寂、全市が一つの公園だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...星は澄み、雲もうごかない...
吉川英治 「三国志」
...冬山に立つむらさきぞなつかしき一すぢ澄めるむらさきにして来て見れば山うるしの木にありにけり樺の林の下草紅葉声に出してそれを歌ってみると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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