...まるで霧のやうな潮煙りが崖を驅けのぼつて...
田畑修一郎 「南方」
...榛(はん)の木の新芽などは潮煙りをしつきりなく浴びるので...
田畑修一郎 「南方」
...やがて潮煙の彼方に...
豊島与志雄 「風景」
...春の磯恋しき人の網洩れし小鯛かくれて潮煙しぬ春の磯を歩いてゐると静かに寄せる波が岩の間にもまれてぱつと小さい潮煙が上がる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
三好達治 「一點鐘」
...潮煙(しおけむり)を捲立(まきた)てながら...
夢野久作 「難船小僧」
...やがて、ヒユツ、ヒユツといふ音を立てて、潮煙を立てた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...最初潮煙が船の艫を衝いた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...潮煙と月光のなかに見える...
吉川英治 「江戸三国志」
...この松原を育てゝその蔭の田畑の潮煙から蒙むる損害を防いだものであるさうだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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