...やっぱり在方(ざいかた)の人でしょうね...
泉鏡花 「遺稿」
...在方(ざいかた)の枝道を伝って出たと見えます...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...聞けばこの週刊誌の記事は私のほかにも現在方々の人に大変な迷惑をかけているそうだが...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...在方(ざいかた)の女房(かみ)さんのやうなのが椅子にかゝつてゐた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...これもその年あたりは春蚕(はるご)の出来が大変によろしかった年でしたから在方(ざいかた)は...
橘外男 「蒲団」
...在方(ざいかた)の旦那衆(だんなしゅう)に土地の銀行家...
徳田秋声 「縮図」
...在方(ざいかた)の橋梁(きょうりょう)...
福沢諭吉 「旧藩情」
...母方の伯父で在方(ざいかた)で村長をしていた人があった...
二葉亭四迷 「平凡」
...甲州の在方の娘らしくない...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...果して現在方向づけられているようにアフリカへ向って...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
...在方(ざいかた)の人々が寄る荒物屋が一...
柳宗悦 「地方の民藝」
...どういうわけでかヤタロウという土地がある(富山市近在方言集)...
柳田國男 「食料名彙」
...(ト)町方・在方(ざいかた)普通名詞としても用いられておる...
柳田國男 「地名の研究」
...多くの地方では町場と在方とが分立するときには...
柳田國男 「地名の研究」
...苅上(かりあ)げ祝(いわい)といいもしくは苅上げ盆という語も行われており(『富山市近在方言集』)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...在方では麻畠も桑畠も真白な泥の下になり...
柳田国男 「雪国の春」
...すなわち横を正面とすれば在方の農家と同じく...
柳田国男 「雪国の春」
...この宿場の在方(ざいかた)で...
吉川英治 「大谷刑部」
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