...在方(ざいかた)の枝道を伝って出たと見えます...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...在方(ざいかた)の女房(かみ)さんのやうなのが椅子にかゝつてゐた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...在方の男のやうなのばかりで...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...これもその年あたりは春蚕(はるご)の出来が大変によろしかった年でしたから在方(ざいかた)は...
橘外男 「蒲団」
...ある在方(ざいかた)へくれる話を取り決めて...
徳田秋声 「黴」
...婆(ばあ)やは在方(ざいがた)の親類に預けてある子供が病気なので...
徳田秋声 「縮図」
...俺の追分を在方(ざいかた)から一ト晩買いにきたって話だったよ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...大勢の難民が子供を連れ在方から出てきたが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...母方の伯父で在方(ざいかた)で村長をしていた人があった...
二葉亭四迷 「平凡」
...在方の百姓家などではよくやるのださうだ...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...これは甲州の在方の話らしいのに...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...甲州の在方の娘らしくない...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...在方(ざいかた)の人々が寄る荒物屋が一...
柳宗悦 「地方の民藝」
...どういうわけでかヤタロウという土地がある(富山市近在方言集)...
柳田國男 「食料名彙」
...多くの地方では町場と在方とが分立するときには...
柳田國男 「地名の研究」
...苅上(かりあ)げ祝(いわい)といいもしくは苅上げ盆という語も行われており(『富山市近在方言集』)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...在方では麻畠も桑畠も真白な泥の下になり...
柳田国男 「雪国の春」
...在方(ざいかた)を徘徊(はいかい)する悪い虚無僧の中には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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