...その時風邪(かぜ)を引いたのだろう...
芥川龍之介 「妙な話」
...帰途についた時風が出た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...或時風邪を引いたと言つて一週間ばかりも社を休んだが...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...当時風間さんの宅に...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...まことに花時風雨多しである...
種田山頭火 「其中日記」
...非常報知のサイレンが長う鳴る……非常時風景の一断面だ...
種田山頭火 「其中日記」
...どこへ行つても戦時風景だが...
種田山頭火 「其中日記」
...平常時風景!悠然として飢えるか! それだけのおちつきが私にあるならば...
種田山頭火 「其中日記」
...客の一人が留守宅に召集令が来たとて呼び出しといふ非常時風景...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ある時風に遭(お)うて苦しむと遥かに大きな島ありて...
南方熊楠 「十二支考」
...雲のへりがまるで虹(にじ)で飾(かざ)ったようだ」西の方の遠くの空でさっきまで一生けん命(めい)啼(な)いていたひばりがこの時風に流(なが)されて羽(はね)を変(へん)にかしげながら二人のそばに降(お)りて来たのでした...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...その時風上から赤いぼんやりした赤い光り物が急速度で接近して来て...
武者金吉 「地震なまず」
...逆(さか)しまな時風となった」「そうです...
吉川英治 「私本太平記」
...元禄の腐(す)えた時風に同調していない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...〔一般時風〕数百年の貴族政治には民心も飽いていたし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...乱麻殺伐(らんまさつばつ)な時風に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それを時風と見慣れて人も怪しまないのだ...
吉川英治 「源頼朝」
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