...その時風の吹いた拍子(ひょうし)に...
芥川龍之介 「藪の中」
...或時風邪を引いたと言つて一週間ばかりも社を休んだが...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...当時風間さんの宅に...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ある時風が吹いたために折角(せっかく)並べた石が紙と共に飛んでしまって何もなくなってしまったというようなことを居士自身で文章にしたことがあったように記憶する...
高浜虚子 「子規居士と余」
...・風の中の変電所は午後三時風ふく西日の...
種田山頭火 「其中日記」
...花時風雨多し、春めいて花が咲きはじめる、曇が雨となり風となつた...
種田山頭火 「其中日記」
...……今日は海軍記念日、町では記念会が催されたらしい、飛行機が通つていつた爆音も今日にふさはしかつた、非常時風景、軍国風景の一つだ...
種田山頭火 「其中日記」
...芽をふく枝のやすけさは三月二十八日花時風雨多し...
種田山頭火 「其中日記」
...この時風上十二フィートくらいのところで...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...そしてそれから風呂に行つた――その時風呂に持つて行くのは危險だと考へたことも思ひ出せる...
水野仙子 「女」
...ある時風に遭(お)うて苦しむと遥かに大きな島ありて...
南方熊楠 「十二支考」
...雲のへりがまるで虹(にじ)で飾(かざ)ったようだ」西の方の遠くの空でさっきまで一生けん命(めい)啼(な)いていたひばりがこの時風に流(なが)されて羽(はね)を変(へん)にかしげながら二人のそばに降(お)りて来たのでした...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...その時風が強く吹きつけて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...武家全般の時風(じふう)とあれば...
吉川英治 「私本太平記」
...わけて知職人の多い南都は時風(じふう)も烈しい...
吉川英治 「私本太平記」
...〔一般時風〕数百年の貴族政治には民心も飽いていたし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...乱麻殺伐(らんまさつばつ)な時風に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それを時風と見慣れて人も怪しまないのだ...
吉川英治 「源頼朝」
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