...彼は小説の潤色を頼まれた...
...映画脚本に曲を追加するために、潤色が加えられた...
...この原稿はまだ潤色が必要です...
...演出家が劇の構成を潤色した...
...作曲家がオペラの音楽を潤色した...
...多少の潤色を加へたものである...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...潤色は在(あ)るものをよりよくすることであり...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そしてその内容が潤色されることを私は喜ばないとはいわない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...西班牙的潤色の存在...
高木敏雄 「比較神話学」
...一般に潤色修飾を事とするは...
高木敏雄 「比較神話学」
...他人の話から盗んで潤色したのもある...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...作者が少しあくどく潤色してつくり上げた...
太宰治 「新ハムレット」
...いろんな潤色まで施して自分がこうむった凌辱(りょうじょく)を事こまかに描き出して見せるのが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...次第に潤色を加へたるが如し...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...昭和三年二月木村富子(きむらとみこ)女史が拙著『すみだ川』を潤色(じゅんしょく)して戯曲となしこれを本郷座(ほんごうざ)の舞台に上(のぼ)した...
永井荷風 「すみだ川」
...然しこれは実地の遭遇を潤色せずに...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...寧ろ或る者は、S中尉の卒直な、飾りつ氣のない物語を聞いて、若しさうだつたとすれば、少くとも自分が自らの戀物語に對して加へた、故意の潤色や、或は假構の美化を内心恥ぢたいやうな氣がしたかも知れません...
南部修太郎 「S中尉の話」
...小説風に潤色してお話を進めることにいたしましょう」話し手のプロローグはこれで漸(ようや)く終りましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...潤色がすぎるようである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...具體的形容とこの世ながらの潤色とをもつて理解に役立たうとしたが...
波多野精一 「時と永遠」
...「彼女は私について貴方にどんなことを言ったのかね?」学生は男爵夫人の言葉を潤色しながら繰り返した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...しかしやはりそれは政治組織の基礎たるよりはむしろその装飾であり潤色であろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...虚構潤色を加る事無しと知らる...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
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